迷子の大人たち
PR
Category
Comments
Calendar
Freepage List
Archives
Keyword Search
< 新しい記事
新着記事一覧(全1098件)
過去の記事 >
さぁ、本日はお遍路最後の日。 だけど天気悪っ。 最終日も雨かよ! ま、いいんですよ、雨馴れてますから。 昨日は87番長尾寺の隣の民宿に宿泊。 ここを朝ゆっくり6時半過ぎに出発して、まず5.5Km離れた「お遍路交流サロン」に立ち寄ります。 このサロンが8時開館だったのでちょうどに着くように出てきたのですが。 私がちょうど駐車場内に踏み入れようとした時に車が一台入ってきて・・・ おねえサマが戸を開けました。 ほら、ドゥンピシャ! 壁の時計が証明しています。 これは88番手前のダムのそばにあるお遍路の資料館で、ココでは歩き遍路に卒業証書(正確には遍路大使任命書) とバッヂ がもらえます。 言わば歩き遍路で結願した証です。 この日は気温が低く小雨も降りちょっと寒かったので、おねえサマが温かいお茶を入れてくれました。 写真に写ってるおっちゃんは神奈川から来てる人で、お遍路はじめの頃から高知までの2週間位よく出会ったのですが、その後全く会わずつい2日前にまたバッタリ再会しました。 話好きでよく寄り道をしながらとても楽しんでお遍路をしている方です。 その意味では私と気が合ったように思います。 さて、ココから約8km、いよいよ アンゴルモア山脈 女体山を越え、下って88番大窪寺に向かいます。 しばらくは里山を登ります。 余裕余裕。 徐々に急な山道で道も霞んで・・・ いつもと違って何故か目茶苦茶しんどい。 あ、カッパ着てるからか。 身体パフォーマンスは通常の60%位な感じ。 そらそうだ。スウェットスーツ着てるのと変わらんものね。 こんなしんどいのは12番焼山寺以来か。 一歩が重い。 多分尿酸をうまく分解してないんだろうね。 そして登り最後の岩場へ。 (これ登りの岸壁)あーしんど。 しかも頂上からの眺めは・・・ まっ白。 なんも見えません。 (最後の下りの山道を あのトンネルの向こうの光に向かって・・・) 着きました。 最後あんなにしんどかったのは、お大師さんはそれぞれに合った試練を与えてくれるということでしょう。 カッパを着ての峠越えは普通の峠越えにおごっていた私に見合っていたに違いありません。 霞む山中で私の脳裏にはこれまでの遍路道での記憶が走馬灯のように甦りました。 多分歩き遍路をされた方は皆思うでしょうが、私もお遍路をやって良かったと心から思います。 私はたまたま暑い時期での遍路でしたが、 ギラギラした太陽と菅笠と汗と木陰の涼しさと冷たい水の美味しさ、四国の濃密な緑と美しい小川や渓流と神々しい山々と山奥の農村とそこで暮らす人々の優しさと白装束の清廉さと金剛杖の頼もしさ、そして何より「同行二人」の心強さ。 これらが私の魂に刻み込まれました。 本ブログも40日分読んでもらうために面白可笑しく書いて来ましたが、正直に言ってお遍路の楽しさや感じたことの1割も伝えきれていないと思います。 本当はこのブログの元となった、友人宛の「お遍路通信」というメーリングリストから大幅に手を加え、感じたことや伝えたいことを書こうと画策していたのですがものすごく面倒なことに気付いてしまい、ひとまずこれで公開したらいんじゃね?と結論しました。 もし機会があればアナザーオヘンロ日記として公開したいなぁ、と思います。(期待しないで!) そして・・・ 楽しみにしていた山門前の土産物屋のその名も 「打ち込みうどん」 今日は寒い上に汗びっしょりですっかり冷え切ってしまった身体に沁みて行きました、とさ。 まだつづくよ?(たぶん・・・)
10/1 番外編2(後編) 2008.10.17 コメント(2)
9/31 番外編2(前編) 2008.10.17
9/30 番外編1 2008.10.17
もっと見る