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迷子の大人たち

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2008.10.17
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カテゴリ:四国遍路
長いので時間のある時に読んで下さい。
お仕事中は厳禁! なんて。

昨日は結願後、門前からバスに乗り高松市内に戻り露天風呂付きのビジネスホテルに宿泊。

2日前から偶然同じ所に宿泊している神奈川のおっちゃん(前日お遍路サロンの写真の人)が居て、結願の時間もほぼ同じだったため、私の宿泊するホテルを紹介して夜は一緒に飯を喰いに行くことに。
Image003~00.jpg
高松のアーケードは思ったより活気がありました(失礼だろ)

明けて本日は高松市内よりJRで板東駅へ。
Image006.jpg
1番霊山寺に御礼参りに行きます。

板東駅から40日前と同じルートで霊山寺へ。
Image015.jpg

懐かしい。

寺は雨中にも関らずたくさんの参拝者で賑わっていました。
Image017.jpg

でも肝心の境内はほとんど私の記憶になくとっても新鮮。


・・・思えば馴れないザックを背負い、真新しい白衣(びゃくえ)を着てでっかい菅笠を被り扱い方の馴れない金剛杖を手に納経の手順さえままならなかった40日前の私に境内を見回す余裕などありませんでした。

違和感たっぷりのいでたちが恥ずかしくて下ばかり見て歩いたものです(お陰でよくお金を拾いましたが)
今でこそ般若心経もスラスラ読み上げますが、始めの一週間はつかえてばかりで恥ずかしくて声に出して読むこともできませんでした。
40日間、88の寺、そして1200kmもの旅路はただの旅人をお遍路に変えるに充分な時間と距離でした。

歩き遍路の中には途中でやめてしまう人も(知っている限りでは一人居た)、また、ずっとやめたいと思いながら、またしんどいと思いながら結願する人も(某初心者遍路のガイド本の著者など)いるようですが、ありがたいことに私は一度もやめたいと思ったことはありませんでした。
昨日まで一緒だった神奈川のおっちゃんも私と同じ事を言っていましたが、違いはどうやら道中を楽しめるか否かのようです。
目標だけにこだわるのではなく、目標は決めるけど道中はしっかり楽しむ。

私は現代のお遍路は修行だとは思いません(野宿派の人はかなり大変なようですが)
昨日結願後、バスに乗りました。
たかだか時速30か40kmしか出ていないがそれでも1ケ月以上歩くスピードに馴れてしまっているため、早過ぎて目が回る感じでした。峠に霞がかかっている、と見ようとしている内に見えなくなってしまう。
景色は次々に変わるがそれを味わう余裕がない。

私は、現代のお遍路は現代人がスピードの代わりに置き去りにしてしまった、旅をして、その土地に暮らす人との会話や風景、空気感といったものとじっくり触れ合う、肌で感じる、古き良き本当の旅をあじわえる機会だと思います。

そしてその旅とは旅行という意味のみならず、人生そのものに当てはまるのでしょう。
人生は出発と目的地だけがあるのではなく、歩く途中の道端に生える樹の、緑の美しさに気付いて癒されることであり、面白い物を見つけて心の底から笑うことであり、疲れた時に人から声を掛けられて気力を回復すること、また逆にしんどそうな人に面白い事を言って元気にしてあげること、そのもの全てが人生なのだ、と空海さんは現代人に教えてくれているように思うのです。

「人生はお遍路そのものなんだ」

苦しんで生きている方へ言いたい、“どうして楽しんで歩かないの?”
自分を肯定して生きようよ。(参考リンク:ウォーカーズ 迷子の大人たち


1番霊山寺の門前で私はあるモノを探して電柱を見回しました。
そして門から10m程離れた信号機の下に発見!
Image026.jpg
Image027.jpg
最初の一枚です。

歩き遍路は四国中に散らばるこの道しるべを追って1200kmもの路を辿ります。

私が写真を撮っていると、真新しい菅笠をかぶりピンクのカッパを着た小柄な女の子が不安げにキョロキョロしながら霊山寺の山門をくぐり2番の極楽寺へと歩いて行きました。

一歩一歩、はじめは頼りなく・・・






「ねはんの里」 
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Last updated  2009.08.09 17:27:29
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