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迷子の大人たち

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2009.12.17
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テーマ:心と宇宙(11)
カテゴリ:心と宇宙と
寒いですね。

実は今朝一番に高知県大豊町の役場のミノさんから、渡辺さんの農場で研修を受け入れるという連絡が入っていた。

うーん。どうしようかな。連絡くれると言われた10日から1週間も経っているからなぁ。愛媛の鬼北町のミヤコさんに返事を2週間も待たせている。本当に申し訳ない。

ということでちょっと素直に喜べない心境。それに昨日の事故の件がもつれそうな雰囲気があり、ほんのりと情緒不安定。ま、人間だから仕方ないか、こういう心境も。

にんじんけだもの.JPG(自作)

ちがうか。

さて、ともかく昨日の予告通り続きを書きましょう。何故、自分の本当の姿、ありのままを見つめることが大切なのか?ということについてです。分かると非常に面白い話だと思います。

少し難しい部分もあり分かり辛いかも知れませんが今は気にしないでおきましょう。追々このブログで機会があるごとに触れていきます。というか、私のライフワークです。


この説明をするにはまず、私が近年もっとも賛同している考え方、トランスパーソナル心理学で有名なケン・ウィルバー氏の思想から紹介します。

トランスパーソナル心理学は臨死体験を研究して行く上でアメリカにおいて展開された、行動主義心理学、精神分析、人間性心理学に続く第四の心理学と言われる新しい心理学です。

特に人間性心理学における自己超越の概念を発展させたものがトランスパーソナル心理学と言われる。

つまり、臨死体験者が語る光のトンネルや神や仏に遭ったという報告に基づき人間とは個を越えたもっと大きな何かであるということを、真面目に考えた心理学ということになる。

だが、根底はフロイトやユングの精神分析があるので、幻想体験だけにズームしたそこらの安っぽいオカルトなスピリチュアルとは訳が違う。そもそもユングは集合無意識共時性(シンクロニシティ)などの概念を提唱していたのだ。

ま、難しい話はいいか。そのトランスパーソナル心理学の第一人者にケン・ウィルバーという人がいる。この人の著書の中に『アートマン・プロジェクト(The Atman Project)』(1980年)がある。

この本の中で精神(意識)の進化サイクルというものが語られている、らしい。彼の本は高価なものが多く、更に絶版になっているものも多いので古本も驚くほど高いのでなかなか購入できないのだよ。ハハハ

そこで彼の著書を噛み砕いて教示してくれる天外伺朗(土井利忠)氏の「五十歳からの成熟した生き方」という本を参考に解説することにしよう。

で、その意識の進化サイクルがどのようになっているのかを必要な部分だけ簡略化して明確に表してみよう。


「意識の進化サイクル」 by けん・うぃるばあ

1 前個  自我が確立する前の段階。つまり乳幼児期。0-3歳くらい。

2 初期自我 個の段階。自我が確立し、自分の本能や感情をストレートに行動に移す。4-7歳くらい。

3 中期自我 親や学校などの教育や社会的規制により倫理観・道徳観を自分の内面に形成し、それにより自己をコントロールするようになる。親の教育に疑いを殆ど持たない。7-12歳くらい。

4 後期自我 反抗期を経て親への依存を断ち切り自分なりの倫理観や生き方のポリシーを持つようになる。精神的な自立を獲得する。12歳~


これで自我の確立ということになる。これらの分類は階段のようになっているのではなく、実際には初期自我~後期自我の特徴をぼんやりと持っている人が多いだろう。

そして、これらの参考年齢は最も順調に成長した場合であり、現実には老人になっても自己の欲求を適切にコントロールできず初期自我に留まっている人も居る。

またどんなに立派な肩書きを持っていても配偶者や宗教に精神的に依存している人は中期自我で成長が止まっていると考えて良いだろう。

さて、これからが本題だ。初期自我レベル以降、人間は環境に合わせて様々な自分を作り始める。ユングはそれをペルソナと呼んだ。つまり仮面だ。

仲の良い友達としての自分。親にとって良い子である自分。立派な社会人としての自分。物分りの良い伴侶としての自分・・・・・・・

などなど、健全な社会で生きるために人は多くのペルソナを作り出し演技しているのだ、煩悩と欲求にまみれた本当の自分を隠すために。

現代社会において、この後期自我の段階にあり社会が求める型に合ったペルソナを器用に作り分けた人が立派な社会人として尊敬され、出世・友人・金などを得られるシステムになっている。

だが、問題があるのだ。ペルソナを作るということは同時に自分の欲求を抑制することになる。これは自分の無意識下にシミのように影を落とすことになる。まさにジキルとハイドのハイドの部分だ。ユングはこれをシャドーと呼ぶ。

そして今の日本で息苦しく閉塞感が漂っており、特に青年の自殺者が多いのは日本の社会は余りにも多くの、また強固なペルソナ(倫理観と言い換えてもいいか)を個人に要求しているからではないだろうか。

どこか虚しい、漠然とした不安がある、将来に希望が持てない、今の自分は本当の自分じゃない、本当にやりたいことが見つからない、というようなことを思う人は、きっとペルソナ同士の仮面舞踏会をしているような社会に違和感を感じ始めた人だと思う。

当然ながら強烈なペルソナを作った人ほど無意識下では強烈なシャドーが染み付く。そして最強に強烈なペルソナとは・・・・・・そう、聖人のペルソナです。

カルト教団の教祖が煩悩・欲求に任せて犯罪を犯すのは、聖人のペルソナに抑圧されて耐え切れなくなったシャドーが自分を突き動かしてしまうのだ。また多くの犯罪もシャドーが原因であることは明確だ。

これらは特殊だが、でも多かれ少なかれこの後期自我にある人はどこかでシャドーを発散せざるを得ないのだ。あの草なぎ剛くんのように


また、そんなことを言っても社会人として生きるにはペルソナは必須のエチケットであり、結果としてシャドーが悪さをするのであれば対処方法はないのか?ということになる。


それが「意識の進化サイクル」の次のレベルということになるのだ。


続く




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Last updated  2009.12.17 21:58:57
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