修行の土佐12日目
2008年8月31日。11日目の歩いた距離書き忘れましたが、約33kmです。では12日目。この日は久しぶりに朝から快晴。27番神峯寺から暫くは海沿いに土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線と平行しながら歩く。朝6時に朝食を頂く。テレビの天気予報で快晴と言っている。見るからに外が晴れて青空が覗いているのでウキウキしてくる。お馴染みの神奈川のおっちゃんは準備が早くて私より10分くらい早く出発して行く声が聞こえた。この人は何に対しても感謝を言い、食事の時も必ず少し大袈裟に感じるほど美味しいと声に出しながら食べる。だからおっちゃんと居ると色々サービスのおこぼれに会うのだ。この日も宿を出る時「お陰さまで」という言葉が聞こえていた。私も次に出発する。神奈川のおっちゃんは、自分は足が遅いので朝は早く出るようにしていると言っていた。この日は少し遅い方だったようだ。私は午前中にできるだけ距離を稼ぎたいので朝一はかなり早足で歩いていた。ということで3kmくらい歩くと前を歩く神奈川のおっちゃんに追いついてしまった。よく見るとおっちゃんの杖は先が前後に節くれて矢印(↓)みたいな形になっていた。強く突くからだろうと言ってたけど珍しいパターンだ。私は節くれになるのを予想していたので突く度にヒネリを加えて平に削るようにしていた。おっちゃんを抜き、少し行った先の道路の脇にこんな店を発見↓↑シャッターの上に、ドロボー役人とか役人の悪口が書いてある。想像もできないが、なんだかヒドイ目にでも合わされたのかいな。余りに強烈な怨念を放っていたので思わず撮ってしまった。延々と続く岩場の綺麗な海岸線を見ながら1時間ほど歩くと道の駅大山に着いた。まだ朝早いので人は2,3人しかいない。売店はやってないのでトイレを借りて自販機でお茶を購入してベンチで少し休憩。道の駅大山↓ぱくり道の駅大山のすぐ先から防波堤沿いの遍路道に入った↓とても天気が良い。堤防からの眺め↓砂浜に下りてみたいという衝動に駆られる↓だが遍路道を見失ったり行き止まりで戻ったりするのは面倒なので止めておいた。そんな防波堤の遍路道を3kmほど歩き伊尾木(いおき)駅の近くの高架線をくぐって再び国道55号線に出る。出てすぐの所にコンビニがあり、見ると佐倉のおっちゃんが駐車場の車止めに座って休んでいた。「おはようございます」と声を掛けると、「お宅のコンビニはベンチないから休めないねぇ」と冗談交じりに言われた。うーん、全くね。既に退職しているのだが、こちらも冗談で「済みません。善処致します」と答えておく。確かに歩き遍路にとってコンビニは食糧調達のメインショップであるし、尚且つ飲み物を買って休める貴重な休憩所なのだ。できればベンチに座って靴も靴下も脱ぎマメのできた足に風を当てたいし、そうすると疲れの癒され方が全然違う。ということで四国にあるコンビニさん、田舎の店舗だけでいいから店前にベンチ置いてやってくれませんかね?歩き遍路からの切なる願いです。「ねはんの里」