だらだら日記
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東京MXTV 『松嶋×町山未公開映画を観るTV』で 『JOAN RIVERS :A PIECE OF WORK』の後編を見た。 後半に出てくる『人種ネタ』『差別ネタ』を見て 「これ、日本では「舞台」でも無理なネタだろうなぁ」と思った。 日本とアメリカ(イギリスも?)との、 笑いに対する考え方・姿勢の違いがよく出ている。 例えばキリスト教原理主義者(アンチ・ゲイ)が多いらしい ウィスコンシンに行く途中、現地を評して 『「ゲイのお客さんは?」「殺しちゃった、っていうはずよ」』 とチクリ。 大物芸人 ジョージ・カーリン の追悼番組に呼ばれると、 『(ユダヤ系の)私が親ナチ団体から表彰されるようなもの』と皮肉る ジョージ・カーリンと言う人は 『テレビでは言えない七つの汚い言葉』 (Seven Words You Can Never Say on Television)というネタを収録した 放送禁止用語だらけのレコードを出したり、 共和党保守派を批判する笑いで有名だったそうだ。 こういう人の追悼番組を大がかりにやったり、 賞を与えたりする偽善が許せないジョーン。 そこで前述のナチを皮肉った毒舌、 そしてそんな自分を 『まだ焼却していない最優秀おもしろユダヤ女』と言ったりする。 私自身は、ジョーンのきわどいジョークを聞いていて、 1980年代初頭、メジャーになった頃の『ビートたけし』を思い出した。 日本とアメリカの最も大きな違いを感じたのは、 生舞台でお客とバトルになるところだ。 ジョーンが舞台上で『子供は嫌い、ヘレン・ケラーならいいわ』という。 すると客席から障害児を持つ父親が『面白くない!』とやじる。 客席が静まりかえったまま、沈没しかねないピンチ しかしジョーンは 『コメディは喜び悲しみ全てを笑いにすることさ!』 と言い返し お客からは拍手喝采を受ける。 日本だったら、まずこういうジョーク自体言わないし うっかり言ったら、羊水発言の時の倖田來未みたいに、 マスコミ経由でバッシングされるに違いない。 また、観客が生舞台で芸人に言い返すというのも考えにくい。 あとで「あのネタは失礼だ」と自分のブログにでも書くのが精一杯だろう。 一対一で正面からやり合い、容赦なく言いのめすところは 見事にアメリカ的だと感じた。 ジョーンは再起をかけたTV番組『アプレンティス』では見事に優勝。 スケジュール帳は真っ黒(仕事でいっぱい)になって終わる。 もう75才で、お金もあるのに、なぜこんなに過激なのか? 不思議な気がする。 その原動力をジョーンは『善人が幸運とは限らないこの世への怒り』と語る。 また、毒舌の一方で、感謝祭には浮浪者や孤独な人を招いたり 慈善団体のメンバーとして病人に食事を配って廻ったりといった いわゆるセレブのお仕事=『ボランティア』もちゃんとやっている ただ、ボランティアも最終的にはキツ~いネタにしてたけど。 最後にジョーンの言葉の中でいいなぁ、と思ったのがこれ。 『この世に永遠は無い、私は今を頑張るのみよ!』 心身のタフさ、今を生きるという姿勢、見習いたいものだ
NHKドラマ『下流の宴』 2011.06.11
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