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アスファルトが冷えて固まった溶岩のように見えて、慄いた時。
「うわっ!」 俺はたまらず尻餅をついた。ビルの真下から、突然上昇気流のように風が駆け上がってきたのだ。 背中をどつかれ、アッパーカットを喰らってダウン。スリーカウント、ワン、ツー、ス・・・ って、違う! ここはリングじゃないし! それ以前に、俺はボクサーじゃない。 先月亡くなられた「プロレスの神様」カール・ゴッチ氏のご冥福をお祈りいたします。 いや、レスラーでもないってば。 「はー・・・」 俺は思わず安堵の溜息をついていた。いや、今のは怖かった。不本意なダイビングをかますところだったよ、屋上から。いつも忌々しく思っていたビル風だけど、今回は助けられた。時々、予想も出来ない方角から風速何メートルだよ、みたいな風が吹くからな。 「いつでも、どこでも、風速が分かる!!携帯風速計」らしいが、誰がこういうのを買うんだろう。 「ん?」 ふと足元を見ると、俺が掴もうとしていたキティちゃんのトランクスが落ちていた。さっきの垂直上昇型(?)ビル風で、引っかかっていたところから吹き飛ばされたんだろう。やれやれだ。また風にさらわれたてはたまらないので、俺は急いでそれを拾った。 広げてみると、プリントされたキティちゃんがとぼけた顔してすましている。 オヤジの穿く下着でコレは恥ずかしいが、先日ネット通販で見かけた七福神トランクスとどっちが恥ずかしいだろう、とボケたことを考えながら、俺は仕事に出かけるべく、屋上から一旦事務所(兼、自宅)に戻ることにした。 グレートデンの伝さんが待っている。 次へ ------------------------------------------------------------ 短いが、ここまで。 ちょっと油断していたら、PCが自動的に再起動してくれた・・・ 色々リニューアルしてくれるから有難いのだが、それが始まった時にPCに向かっていないと、「後で再起動する」を選べないのが難点だ。 昨日家に入ってきていたイトトンボ、今朝にはもういませんでした。 開けておいた窓から無事に飛んでいったようです。よかったよかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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