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金融業界でよく聞く言葉に「オプション」があります。これを簡単に説明してみます。
あなたは12月のある日にウィンドウショッピングをしています。そしてお気に入りのコートを見つけました。 「このコート欲しいなあ」 値札は7万円です。安くはないです。ボーナス払いで買おうかな、と思った瞬間にあなたは思います。 「このコートって1月になればバーゲンで30%引きだよな… でも、それまで残っているかなあ。。。」 そうです。冬物は1月になればバーゲンになります。あなたのお気に入りのこの店では毎年30%引きでバーゲンをしています。 「バーゲンになった場合は7万円の30%引きだから49,000円で買えるわけだ。つまり、21,000円の節約。うーん、これは大きい」 あなたはバーゲンまで待つことにしました。すると店員が言います。 「あれ?このコートはお気に召しませんでしたか?人気商品ですので、すぐに売切れてしまいますよ。」 そっか。。。売切れてしまっては元も子もない。あなたは在庫を確認します。 「あと、何着残っていますか?」 「えっと、あと5着ですね。」 「バーゲンまで残っていますかね?」 「それは微妙ですね…」 うーん、どうしよう。あなたは悩みます。悩んでいるあなたに店員が言ってきました。 「もしよろしければ3,000円をお支払いいただければバーゲンまでお取りおきしておいて、バーゲン開始後にバーゲン価格で販売しますよ。でも、特別なお話ですので、他言はしないでくださいね。」 うおー!それはナイス!3,000円を支払っても、7万円のものが49,000円で購入できるので、実質的には18,000円を節約できる。うん、これはお得。 「では、ぜひそれでお願いします」 そう言ってあなたは3,000円を支払って、「引換証」と呼ばれる紙切れを1枚もらいました。引換証には「1月2日以降、品番kaiekaoのコートを49,000円にて販売する」と書いてあります。 「1月2日以降にこの引換証をお持ち下さい。引換証をお持ちいただければバーゲン価格でお買い求めいただけます」 あなたはルンルン気分で帰りました。 一方、あなたが帰った後、店ではこんな会話がありました。 「ふ~。あのコート、1着、3,000円のオプション付きでさばけましたよ。この調子だと5着全部バーゲンまで残りそうでしたからね。1着あたり49,000円で売るのと52,000円で売るのでは大違いですからね」 「確かに。とにかく少しでもバーゲン価格よりも高い値段で売りたいものね」 ====== 上記例では、あなたはコートを49,000円で買う権利を3,000円で購入しました。この権利をオプションと言います。オプションの中でもこの例のように購入する権利をコールオプションと言います。 コールオプションの購入価格は、この例では3,000円ですが、上記例では理論的には0円から21,000円までがありえます。売れ残りの可能性が高い場合はオプション価格は低くなりますし、人気商品の場合は売れ残りリスクが低いのでオプション価格は高くなります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 12, 2005 12:28:03 AM
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