20日から楽天は東京放送株式を20%超の保有比率にして、同社を連結企業にしたいと発表し早速実行と思われる株式市況では、同社株は初頭にストップ高になり結局は終値4250円だった。しかし、楽天は既に19日まで約61億円にて買い増しており保有比率19.86%としていた。従って昨日20日には約0.6パーセントの取引が行われているので楽天は大願成就している筈である。だが絵にかいた餅の支配権のない連結対象企業にしたとはいえダメージも大きかった。引き換えに、楽天の株価は4%低下し併せて、盟友のツタヤグループのCCCも株価を下げてしまった。つまり三木谷氏は個人的資産の目減りをさせた訳である。表向き法人が約20%強、個人関連が7%保持されているので後100億も投資すれば3割を超え、会社側に対してそれこそ色々な株主権を発動することが出来る。たぶん後五%買い増しまでは数週間以内に達成されると思われる。それには500億の資金を必要とするも外資系ファンド等による調達確保済みと思われるからだ。従って、6月下旬に行われる株主総会までに我武者羅に経済人生命を賭して三木谷氏が踏ん張れば勝利の女神が微笑む筈なのだ。一方、東京放送側の大株主一覧を見ると表に出ているのは電通関連の5%毎日放送3%以下小口の一桁%以下の株主が延々と続いている。これで会社が言うように60%確保済みで経営権は安定であるなんてことを同社幹部は述べているがホントだろうか。なぜか説得力に欠けるのだ。どう見ても総会への協力株主の委任状獲得には相当の努力がいることだろう。何人いるのか知らないが総務局社員はそれこそ不眠不休の努力を強いられる毎日が続く。日頃の巨艦ボケしていたサラリーマン経営者達はそれこそ社歴10年そこそこのネット浮草企業の軍門に下る事になってもおかしくない。