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カテゴリ:車、鉄道、システム、オタクネタ
自転車に幼児を同乗させるとき、ヘルメットの着用を義務化する法案を再提出するそうだ。
平成12年に道路交通法が改正され、チャイルドシートの義務化が行われたが、使用率は5割、付けていても、7割が取り付け不備。つまり、実質15%ぐらいしか、チャイルドシートがきっちりと使用されていない、という調査結果が、JAFと警察の合同調査などで出たりと。今ひとつ普及していないそうだ。 チャイルドシートの効果は、高いといわれるが、これだけ、正しく着用されていないと、義務化した効果が出ていないと言わざるを得ない。 そこに、自転車に同乗させるときに、幼児のヘルメットを義務化するというのは、どうなのだろうか。 確かに、子供の安全のためには、必要なことなのだが、まだ、頭が固まっていないくて、柔らかい頭をしている小さい幼児に、固いヘルメットを被せるのはどうなのだろうか。 チャイルドシートの場合は、成長度合いにより、専用に設計されているため、シートの形状が違い、成長度合いと合っているためな、子供の頭への影響は、少ないだろう。しかし、ヘルメットは、直接頭に触れるモノだし、首が鍛えられていない幼児に対し、ヘルメットの重量が幼児の首への負担を増やす可能性もある、それだけに、個体差や身体の成長にシビアにならざるを得ない。 チャイルドシートの普及ない理由の一つは、子供の成長によって、買い換えないといけないという問題がある。小さな子供のいる年齢層は、年功序列の給与体系が廃止されているにもかかわらず、年齢層による所帯の所得格差が依然と大きく、低所得だ。いや、低所得化が進んでいる。 確かに子供の命を守ることなのだが、自分たちも豊かな生活をしたいわけで、万が一の事に対して、子供にかける費用を少しでも減らしたい、というのが、普及しない原因の一つだ。 それなのに、今度は、もっと、子供の個体差や成長度合いによって、シビアに形状の変化するヘルメットの着用義務は、さらなる負担感を感じさせるだろう。 しかも、ちゃんと、子供に合わせたヘルメットを作るとなると、安全性の効果と使用感の向上のためには、サイズだけでなく、形状も個人に合わせる必要が出てくるわけで、それなりの職人が手作りで加工するなんてことになる。 個人個人用にヘルメットを加工することは、バイクに乗っている人や、レースに出ている人なら当たり前の事だが、それなりの手間とコストも掛かるわけで、それだけの費用負担とメンテナンスを掛ける人は、少数派になるだろう。 また、チャイルドシートのときと同じで、安全基準作りもどうなるんだろうか。それによって、天下り先や利権に走って、公共の福祉に対して、パーコストの合わない社団法人が増えるという事にならないのだろうか。自転車の業界団体も、着用を呼びかけているようだが、それは、本当は安全のためなのか、それとも、外国製ディスカウント自転車が出回り、自転車の単価が下がっているのだが。そのために、新しい商品を義務化することで、客単価を上げたい、だけなのだろうか。 今回は、罰則規定を設けないつもりだそうだが。それで、普及するのだろうか。 また、将来、罰則規定を付ける事があるのだろうか。罰則規定をつける場合。警察が、義務化を狙っているとされている。運転資格のない身分証明機能のみの運転免許証、いわゆる「ゼロ免許」と連動してくると思われるのだが。ただでさえ、警察OBの食い扶持になっているのではないかという疑いをもたれている、免許更新料や反則金や講習料の適用範囲を増やし、公共の福祉に対してパーコストの悪い事業が拡大する可能性もある。 確かに、子供の安全の事なので、ちゃんとするにはしたい所なのだが、法律として、そこまで、国が子供の面倒を見る必要があるのだろうか。 着用が義務化の法案が通ったとしたら、おそらく、これらの問題がクリアされないまま実施されるんだろうという気がしてならない。 それよりさ、法律で義務化して、ネガティブな押さえつけをするより、もっと、自発性を利用してポジティブに出来る活動があるような気もするのよね。 たとえば、この世の中オシャレなママが多いんだから、機能的な、幼児用のファション性の高いヘルメットをきっちり作って、楽天広場のアフィリエイトに燃えている人たちにバンバンページに画像や安全性への記事を貼らした方が、幼児用のヘルメット着用が増えると思うけど、どうかなぁ。 えっ、また、ついつい、子供のためにお金使っちゃうって。 自転車同乗幼児、ヘルメット義務に 民主、法案再提出へ http://www.asahi.com/politics/update/0301/006.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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