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Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

雲南省昆明2


「獅子の表情は皆違っていた」

「中国上海写真ライフ」では、
雲南昆明の写真を公開しています。

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造園の方法で建てられた円通寺には、
大きな池が造られ池の周りには大理石で造られた欄干がある。
その欄干は2mごとに欄干の支柱があり、その上に子供獅子が、
乗せられている。獅子の表情は皆違っており、また子供獅子が、
向いている方向もそれぞれであり、その表情は実に可愛い。
写真は子供獅子にピントを合わせ鮮やかな六角堂をバックにした。


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上に写真は2mごとに造られた子供獅子。
写真を見て分かるとおり、石の風化が相当進んでいるのが分かる。
この子供獅子は池の周り全てに造られており、また八角堂や、
円通宝殿へ渡る石橋の両端にも、子供獅子が参拝者を見守る。
下の写真は六角堂から円通宝殿へ渡るめがね橋風アーチを、
撮影したものであるが、この上にも子供獅子は居る。つづく


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「広目天・多聞天・持国天・増長天」

「中国上海写真ライフ」では、
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昆明最古の寺である円通寺の円通宝殿手前には、
四天王が安置されているが、中国各地の禅寺と殆ど、
同じ造りになっている。だが、各地の仏像の表情や、
四天王の表情もそれぞれ個性があり眺めていると心和む。
日本の四天王の表情は荘厳なもので初めて中国や東南アジアの、
四天王を見た時には、その荘厳さはなくユニークな表情である。


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日本でも中国でも四大天王の名前は同じである。
広目天・多聞天・持国天・増長天の四天王であるが、
名前と顔姿が一致して言える中国人も少ない。
四枚の写真で一枚目が広目天で千里眼を持った尋常でない眼、
特殊な力を持った眼と四方を守る広目でと訳された。

欲界の六欲天の中の初天で天に住み仏教における4人の守護神。
上から二枚目は多聞天で単独では毘沙門天と呼ばれている。
今NHK大河ドラマ天地人での親方様の上杉謙信は自身を、
毘沙門天の生まれ変わりと信じ旗印も「毘」の文字を使った。


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上から三枚目が持国天であり、東方を護る守護神である。
下の四枚目は増長天であるが、中国では黒い顔で宝剣を持ち、
本尊の向かって左手前に安置するルール。四天王の安置する位置は、
四体共に安置する位置が定められ、広目天は本尊に向かって、
左後方に安置し、多聞天はその右隣に安置し、持国天は増長天の
隣に安置している。各守護神の持ち物で見分けられる。

「中国の四天王」をクリックすると更に写真が見れますよ。つづく


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「昆明最古の寺」

「中国上海写真ライフ」では、
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唐代(650年頃)に建立され元代(1280年頃)に、
再建された昆明円通寺は、昆明最古の寺である。
元代の再建前までは違う寺の名前だったが、再建後に、
現在の円通寺の名称になった。そして大きな池のある境内には、
石橋を通り八角亭を越えると円通宝殿に出る。


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円通宝殿は中国各地にある禅寺宝殿と、
同じ造りになっているが、宝殿の中に安置してある守護神の、
姿は少々違っていた。中の様子は素早く撮影してあるので、
次に公開したいと写真データをアップした所だ。

写真は円通宝殿の境内に置かれてある香炉の画像だが、中国の、
どこにでもある禅寺の香炉に円通禅寺と寺名が彫られていた。


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「宝殿の釈迦牟尼如来像」

「中国上海写真ライフ」では、
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写真は昆明円通寺円通宝殿の釈迦牟尼如来像で、
通常では「お釈迦様」と呼ばれ、南方仏教では唯一の礼拝対象。
四苦八苦の煩悩の人を一人残らず悟りへ導こうとする如来。
表情は日本で知られている釈迦像の表情とはまるで違う。

宝殿の後に銅佛殿があり、中に安置されている銅の仏像は、
タイ国から寄贈されたものであるが、この時点で私には、
寺側からガードが付き、撮影する事が出来なかった。

日本では西方極楽浄土の教主である阿弥陀如来や、
薬師如来また大日如来など知られているが中国やタイの如来とは、
顔の表情が日本の荘厳な感じとは全く違う。


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上と下の写真の像は誰なのだろうと調べてみた。
だが分からなかったので想像で綴るので間違っているかも?
密迹金剛(金剛力士)像と考える事ができるが、極めて、
中国化された像のようで、金剛力士像は明代以降の、
「封神演義」の影響を受け、陳奇・鄭倫が死後封神されて、
哈二将となったもので仏の守護神とされ四天王とはまた違う。


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「麒麟の姿と違い辟邪のよう」

「中国上海写真ライフ」では、
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円通宝殿裏の石段を登るとラマ教門の入り口の左右に、
白い動物の像が置かれているが、これは獅子ではない。
麒麟(キリン)と呼ばれる門のガードをしている。

麒麟といえば、中国では貴金属店などの前に置かれているが、
黒の麒麟で、白い麒麟は初めてお目に掛かった。
日本で麒麟と言えばキリンビールの商標マークが有名だが、
動物園にいる首の長いキリンと違う。


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麒麟は架空の動物であり色々な動物の体の部分を、
つなぎ合わせて出来ている。全身は鱗に覆われていて、
姿は鹿、蹄は馬、尻尾は牛いう想像上の動物。
古代中国を中心に東アジアでその存在が信じられていた。

だが、よくよく架空の動物である麒麟の姿と写真の像とは、
蹄が蹄ではなく指が四本ある事に気付き麒麟とは違う?
獅子でもなく麒麟でもなく辟邪のようでもあるが、
魔除けである事だけは確かである。
もし辟邪ならば神話では龍の9番目の息子になるが・・。つづく


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「異常気象は龍神の怒り」

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中国で麒麟の他に架空の動物は龍である。
龍は地上の水の支配者であるとされている。
地上に雨となって降る天の水、雲や風、稲妻や雷の支配者。
写真は龍であるが、非常にリアルな描写で造られている。


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昔の人は異常気象の年には龍神の怒りと話し、
冬から春になると龍達は、地上の水から天に昇っていき、
互いに雲の中で戦い、稲妻を発し雷を轟かすと言われた。

写真の龍は円通寺から円通山へ向かい、
石造りの階段を上って行くと水路と通路の壁に、
セメントで止められていた。


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