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碁法の谷の庵にて

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2006年07月19日
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テーマ:囲碁全般(745)
 この間の日曜に関東の枠抜け者が出揃った。ちょっとその辺まとめて見ましょうか。
 ただ、十傑にしか出てないんで必ずしも詳しくはありません。


枠抜け者の大学別陣容は以下のとおり。

学生本因坊戦(枠数10)
慶応大2人、専修大1人、中央大1人、東京理科1人、法政大1人、早稲田4人

学生十傑戦(枠数9)
駒沢大1人、中央大1人、東大1人、東大院1人、東京理科1人、立教院1人早稲田3人

学生王座戦(枠数1次8、2次4)
1次:慶応大1人、駒沢大1人、中央大1人、東京理科1人、早稲田4人
2次:
慶応大1人、中央大1人、早稲田2人
予備として上から早稲田・東京理科・早稲田・駒沢)



本年度枠抜け者人数(除く大学院、王座は一次まで)

早稲田    6人
慶応大    2人
その他全部  1人



 個人戦とは言いながらも、だいたいこんなんで関東の勢力分布は見えてくるでしょうか?

 前提知識として、連盟の方で、山を作るときには前年の成績や近年の成績などを考慮して有力者がぶつからないように配分を行っている。第3・第4シードくらいまでは配分が決まっている。私も4年の頃は第3シードでほとんど定位置だった。
 一番重視されるのは前年の同棋戦の成績かな。つまり、来年は私も(出れば)十傑では第一シードになっている可能性がけっこうありそうだということ。第2シードの方がよほど第1シードらしかったりして。
 もっとも、例え院生トップでも、1年であるときは第1シードにはならず、第2シードにしかなれない。現在の学生本因坊がいい例で、泣きを見た当事者第一号が私だったりする。ぎゃふん。


 それで今のところ、関東の枠抜け者の陣容はと言うと、「元院生上位」と「早稲田」が半ば二大政党制に近い感じで苛烈な議席合戦を繰り広げているというのがまあ客観的な評価だろうと思われる。

 中央と東京理科にいるのは若手プロと院生の棋戦、中野杯でプロから勝ち星を挙げた強豪元院生。また、法政・専修から枠抜けしたのもかつての院生上位だ。
 ことに中央のMくん(学生本因坊)は3棋戦オール代表。彼が出てきて代表になれなかったことは・・・一度あったか。去年の王座一次は枠抜け、しかし二次で早稲田のTくんと東農大のNくん(彼も元院生上位)に敗れて予選落ち。しかしその後学生本因坊を取って本因坊枠で出場したのだった。
 東京理科のSくんも本因坊・十傑をするすると抜け、王座も一次は突破。ただし二次では6位と低迷。Mくんと同士討ち(?)をしてしまったらしい。
 だいたい私とほぼ同期のあたりから学生棋戦に出てくる元院生が増加した気がします。(気のせいかな?)2ちゃんでは一時香ばしいことになってましたが、彼らの奮闘で学生囲碁界のレベルアップにつながるのならばそれもよし。


 さて、元院生上位に負けじと早稲田からも2人(春リーグでそれぞれ主将・副将)が3棋戦で代表となっている。2人だけなら2次予選突破2人である分早稲田が上だ5人団体戦をしても、早稲田と元院生軍団はかなりの好勝負になるのではなかろうか?(さすがにやや院生乗りか?)
 早稲田からの3棋戦枠抜け者のうち、主将の方は前年の関東王座、大学選手権では副将全勝であり、去年の王座戦で私の首をはねた男である。
 もう1人、副将Iくんはこのたび関東王座に就任。新一年ながらかのT王座やA本因坊に匹敵する才能の持ち主と私は見ている。大学1年時の力だけでいえば彼らより上かもしれない。彼らは2人とも1年のときは2棋戦しか抜けられなかったし。
 そして早稲田の強みは後続がいること。他の選手も負けじとつぎつぎ枠抜けに名乗りをあげている。春の正選手5人と現理工エースは全員が枠抜け(三将は王座一次どまりだが・・・)、OBまで枠抜け(笑)ともはや早稲田はとめられないか?


 その他は、と言うと慶応勢が春の副将K君を筆頭に巻き返しを狙うものの、総じてうまくいっていない印象がある。
 主将は本因坊戦は抜けたものの十傑戦で後述の駒沢・Yくんに半目負け、全国準優勝した王座戦も今期は一次で姿を消した。
 他は駒沢大のYくんの半目勝ち3局+1目半勝ち1局という神業に近い細碁勝ち繰り返しでの健闘が光る(彼に半目敗れた某強豪は「普通にヨセ負けた」と嘆いていた)ほかは、いまひとつと言う印象が拭えない。
 そういえば私が十傑で抜けた山は、枠抜けするような院生もいなかったし早稲田で主力と言えるような人もいなかったな。



 では、関東の学生のレベルはどんなもんだろうか?

 個人的な感想を交えて書かせてもらうが、はっきり言って半端な腕ではなかなか抜けられないと思う。
 関東は山の数が多いので、組み合わせとか不戦敗とかポカとか調子の具合がうまければ、私みたいに運よく抜けられる人もいるのは事実である。だが、それはごくごく例外である。少なくとも今年、私以外に枠抜けした人の中で、彼なら私と互角だろうな・・・と言う人は1人もいない。皆一切の謙遜抜きで私より格上だ。

 県代表クラスと言われる人たちの腕をもってしても、ちょっとマグレで世界アマ代表になれました・・・では、枠抜け有力候補ではあるかもしれないが、実際に枠抜けできるかどうかは微妙としかいえない。

 世界アマか何かで県代表を越えて「都代表」になったのにその後の学生王座一次では手厚く敗れた人もいる。

 高校生にして女流アマ選手権者となった早稲田三将Sさんも代表になっていない。本因坊・十傑と予選で敗れ、王座戦では慶応の主将を破って一次予選を突破したが、二次予選は補欠でしか抜けられなかった。それでも鳳凰杯では今なお壮健なアマ4強の一角平田博則さんを撃破しているというからもうむちゃくちゃである。



 関東学生碁界、みんな仲良しですが、恐ろしいところでもあります。




P.S
携帯を紛失しました。もし上の文章に文句・批判・ご意見のある方はここの私書箱とかにお願いします。所詮データ寄せ集めなんで批判がきた方がありがたかったり。





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最終更新日  2006年07月19日 13時34分48秒
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