テーマ:囲碁全般(745)
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方や棋神、方や精霊と言うことでもはや人の域ではない闘いとなった。まさしく雲の上戦である。
対戦経験は関棋で3度。今だから言うが、私がコミなしの白で2勝1敗である。 1局目は呉清源流が決まって優勢だったosama先生がやりすぎて損を重ね5目負け。 2局目は開始早々私のつぶれ。 3局目は序盤まずまずながら戦いでケサガケにばっさり斬られ後1手で投了と言うところでosama先生にまさかの見損じ。まあ見えにくい手には違いないが・・・ と言うわけで、まあ絶対的に勝てないというわけではない。3局打った感想として確かに碁としての基礎力は向こうの方が上であるがエンターテイナーらしいミスもあるのでそこをつくことができるかもしれないと踏んでいた。 さて碁の方はどんなものだったかな。一番下のSGFをどうぞ。 ニギリは黒番が当たる。最近黒番の勝率はよい。ただ、白番でosamaスペシャルを迎え撃ってみたいという気もしていた。一応対策はあったけど。 6手目は色々あるところだが大ゲイマは初めて見たかもしれない。 左下13はやはりコスむべきだったか?中央きりを警戒したのは事実だが、さすがにやれないという見解が大勢。うーん、また例の癖か。 下辺が重くなったので27と展開したものの、28に一撃を食らって早くも大苦戦。眼がなくなってしまった。33まで頭を出してはおいたが、34と左辺を固められては大変そう。 ともあれ35,37と展開して勝機を待つ。 右上50までは学生十傑の予選決勝でも打った定石。知得くんは50でハネていたが。とにかく51と打っては何とか勝つチャンスが一度くらい巡ってきそうな形になったかもしれない。まあ17-8に打ち込む手とか超難解変化といっても韓国だと研究され尽くしているらしいのだが、私は知りません。 52は隅三々に飛び込まれるといっぺんに白が浮くのでやむをえない。 53に回ってちょっとほっとしたが、54に受けてくれるとは思わず、osama先生の楽観を感じた。もっとも実際白よいのであるが。55,57、59と打ってさあどうくる?と様子を聞いてみた。一応地には辛いし、変に中央を広げても上辺が堅いのでしっぺ返しが痛そうなので、中央は相手の手に任せるしかない。 60は浅い消し。相場なのかもしれないが、ちょっとほっとしたかもしれない。安心してほとんど時間を使わず右に受けた。裂いて出て行くのは上辺白が堅いだけに実があがらず、取れなければ負けになりやすそう。右はなんだかんだででかいし、白地は意外とないのだ。 62の消しは難しい。黒としてはここは当然この2子に圧力をかけたい。63は半ば見様見真似で打ってみたような手。一路下がよいのか、もうちっと遠巻きに打つのか、これが最善なのかは分からない。なんとなくここに打つように誰かが呼んでいたというのが感触である。 とはいえ68と頭出されては大変そう。強硬手段の69,71に意外にも白は外勢とポン抜きのフリカワリを選択。ポン抜きに感動がないだけにありがたい気がしたが、この辺は検討でほとんど槍玉にはあがらなかった。 81は鬼のようにでかく、白としてもすべるかつけるかしたいところだったし、81に回って勝負かと思ったが、下辺の12-18の2線コスミが隅にほとんど聞いているのがあり、そこを一発打っておくべきだった。瞬時に84に打ち込まれて実利逆転。 あせって97と言う強硬手段。一応白もダメが詰まると崩壊する形なのでそこに望みを託したが、無茶もいいところで102で中央をつがれていれば下辺も薄く、ほとんど終わっていた。しかし、102は左下の生きをosama先生が見損じたものか。103,104となると隅の石には実はなんとか二眼がある。105と切って何とか息を吹き返した。106から切られると1-18とかが先手になって悶絶だが、何より中央がかなり大きな地を持って安心した価値にはかなわない。 とはいえ最大の116に回られたのでまだまだ黒が勝つのは大変そう。左辺は適当に制限して125へ。 126からなかなかいやらしい侵入。最初127で下がって隅をとろうかと思ったが、中央がまとまりすぎることに感づき断念。132に謝るのもつらい。133はこれがよいのか2-2に謝るのがよいのかは難しいところだ。局後後悔したがひよこ先生は損していないといっていたし、よくわからん。142までとなるとまだ僅かに白残っているはず。しかし、142は右上をハッて来るほうがでかかったかもしれない。142と打ったためにかえって中央を荒らしやすくなったり、左上隅の石が落ちやすくなった意味もあるので、意外と大きくないのだ。あるいは、143の逆ヨセをかますと言う技もあったかも。 149に156とハネ出たのが敗着となった。149を取ってしまおうとしたのだがそれをやると右辺は黒の花見コウ。あんなハチの巣みたいな石なのに欠け眼ばかりでちゃんとした眼は一つしかないのだ。 156ではぶつかって先手を取って右上の大現ナマに先着していれば白わずかに残していたはずだ。 163に164と打たざるを得なくなって165とぶち抜かれ、勝敗はほぼ決し、私もこの段階で勝てると思った。まあ170までとなってみると中央は意外と止まっていて見た目ほど大損はしていないのであるが、171の気持ちいいほぼ両先手を打ち、右下のヨセを決めて、トドメに181のおさえ。収束をdasさんにほめていただいたが、この辺のうち方だろうか。 うーん、きまった。 最後は黒の5目半勝ちとなった。 この碁はある意味ではお互いの「らしさ」が出た勝負だったかもしれない。 osama先生が序盤に見せた才気と才気あまっての飛び出し、どさくさに紛れて勝ち星をさらっていく私と言う構図だったかも。 さて、これで終身顧問弁護と言うすごい事態は回避できた。もっとも、最近は無報酬顧問弁護と言うのも珍しくないようであるが。 ところで、この碁に負けたからにはosama先生はやはりブログ再開をなされるのだろうか? (;GM[1]FF[1]SZ[19] PB[風の霊鳥,碁法の賢者] PW[osamabnrdn,北陸の棋神] KM[6.5] DT[2006/07/30] GN[わたいごリーグ戦第7局] PC[タイゼム日本室] ;B[qd];W[dp];B[dc];W[pp];B[cn];W[cf];B[fq];W[fp];B[gp];W[eq] ;B[fo];W[ep];B[gq];W[dn];B[dm];W[en];B[bo];W[bp];B[cp];W[cq] ;B[co];W[dk];B[bq];W[br];B[ap];W[dr];B[kq];W[bm];B[cm];W[bl] ;B[el];W[gn];B[gl];W[di];B[qn];W[nq];B[pj];W[nc];B[od];W[pb] ;B[lc];W[nd];B[oc];W[ob];B[qc];W[mb];B[ne];W[ld];B[me];W[kd] ;B[on];W[rp];B[gc];W[ic];B[ro];W[qo];B[rn];W[mp];B[mn];W[mg] ;B[og];W[mj];B[ki];W[oj];B[pi];W[nm];B[nn];W[kk];B[mi];W[ni] ;B[lj];W[mh];B[lk];W[li];B[kj];W[pk];B[qk];W[pl];B[ql];W[kg] ;B[cd];W[be];B[bd];W[iq];B[ip];W[jq];B[jp];W[kr];B[lr];W[lq] ;B[kp];W[jr];B[lp];W[mq];B[ck];W[cj];B[fn];W[fm];B[go];W[em] ;B[dl];W[ek];B[bk];W[cl];B[gm];W[fl];B[bn];W[bj];B[an];W[gk] ;B[hk];W[hj];B[gj];W[fk];B[ik];W[gb];B[fb];W[hb];B[df];W[dg] ;B[ef];W[eg];B[ce];W[bf];B[hi];W[eb];B[fc];W[fa];B[db];W[ar] ;B[aq];W[da];B[cb];W[ad];B[ac];W[ae];B[bc];W[ff];B[fe];W[ge] ;B[fd];W[hd];B[sp];W[rq];B[cg];W[bg];B[ch];W[bh];B[jg];W[ml] ;B[mk];W[nk];B[ll];W[oh];B[ph];W[jh];B[kh];W[of];B[nf];W[ng] ;B[pg];W[ig];B[lg];W[lh];B[kf];W[jf];B[kg];W[ii];B[ij];W[if] ;B[pm];W[om];B[po];W[qp];B[op];W[oq];B[sq];W[sr];B[so];W[rr] ;B[qb];W[qa];B[ra];W[pa];B[hh];W[ih];B[hr];W[fr];B[oi];W[nh] ;B[rb];W[mo];B[lo];W[gg];B[fh];W[fg];B[ec];W[ea];B[hc];W[ib] ;B[ga];W[ha];B[ca];W[ga];B[eh];W[gh];B[fi];W[fj];B[gi];W[dh] ;B[ke];W[je];B[md];W[mc];B[pc];W[le];B[oe];W[kc];B[mm];W[nl] ;B[gr];W[fs];B[hq];W[ji];B[jj];W[js];B[gd];W[hf];B[ir];W[mr] ;B[ei];W[ej];B[am];W[ak];B[is];W[ls];B[gs]) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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