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碁法の谷の庵にて

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2006年10月16日
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テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁~それ以外
 今日の話は、関東リーグ最終日の4日前に書き上げたのだが、ここをしょっちゅう見てくれている早稲田などの現役連中の戦意を殺ぐようなことはしたくなかったので終わるまで封印していたものである。
 ことさら蒸し返して長期化を測る意図ではなく、今後参考にして頂きたい考え方として提示することをご了承願いたい。


 さて話題はペア碁選手権や、関東リーグでうさ耳をつけていた云々と言うことである。話題を振った本人がこれ以上持ち出す気がないようなので、一般論として読んでいただきたい。



 さて、7年にわたって関東リーグを見てきた者として一つ言いたいのは「関東リーグと言うのは、その取り組み方について温度差があって当たり前のところだ」ということである。

 誤解のないように言っておけば、私自身は関東リーグにはそれなりに熱心に取り組んでいたと思うし、そういう人たちがリーグ戦でおどけて見せている人たちにすごい反感を抱く感情はそれなりに理解できるつもりである。もちろん、正選手としてではなく、万年補欠としての感想であるので理解しきれていない部分はあると思うが。
 3年の間と4年夏までは、司法試験に追われていて参加していなかったが、参加するとなれば学内リーグで全く勝てず万年補欠であったにもかかわらずリーグがあるとなれば半ば形骸化していたような集合時刻までに集まり、棋譜を採ったり観戦記書いたり記録を採ったり。珍しく補欠で打つために、後ろに補欠がいて、また用事があることを学内リーグ開始前に通知しておいたにもかかわらず既に申し込んでいた司法試験択一試験の模試を蹴った事もあった。実を言えば関東リーグの会場もその模試の会場の一つで、もどかしい感覚に襲われたものである。(その年は受験資格がなく本当に単なる力試しだったからできた技だが)
 司法試験の択一試験まで1週間を切っているのに応援に出たことだってあった。
 補欠登録されれば、たとえ対局の可能性が実質的にないとしても重たい対局用座布団(私は4年前から特に真剣勝負の場合対局中座布団をひざの上に乗せるということをやっているがすっかりボロボロ。十傑で引退させて自分の枕に専念させる予定)をかばんに忍ばせていたものである。
 現在の話ではないが、以前は少なくとも同じく早稲田大学内部では、彼の棋力からは信じられないほどポンポンと打ってコロッと負けたりする人たちを見て心底がっかりする事だってあった。今だから言うが、当日遅刻してきて不戦敗を食った某さんには腸が煮えくり返る思いをしたものだ。当時の私では彼に3つ石を置いても勝てなかったと思うが、それでも私は補欠でも30分くらい前に来てたんだぞ!なんて考えたものだ。


 だが、あえて言うならば、学生のリーグと言うのは元々そういうところであり、そういう人間に負けるのが悔しいならば、自分なり、あるいはチームで鍛えて、勝負と切り込むのが筋だと思っている。あるいは、連盟に参加して運営に口を出すという手もあるかもしれないが。

 学生リーグは、真剣勝負と言うことで必死に打つのは当たり前である。よその実状は知らないが、関東のリーグ戦は1部8チームで既に5部になっている。初参加の学校では、どんなに強力なメンバーが揃っていても半年に一部ずつ、2年半もかけて上がってくるしかない。チームが増えれば更に増えるかもしれない。そんなところで、真剣に打つ気もなく、登録だけしておいて不戦敗ばかりというような今回はなかったようだが、そんな大学は失せろと考えている。


 しかし、そのラインを越えた場合だって、人によって、大学によって、その取り組み方に多少なりとも温度差が出てくるのは当たり前である。忘れてはならないのは、ここはアマの大会であるということだ。
 各人にとって囲碁の位置づけはさまざまである。学業ほっぽらかして、団体戦であれ個人戦であれ囲碁で上に行くためならいかなる努力も惜しまない人だっているし、本当に単なる趣味の一環として囲碁をたしなみ、リーグ戦には交流などの意味で真剣勝負を楽しみに出ている人たちだっている。プロの碁であればそんなのは許されるはずもないが、生リーグは所詮アマチュアの囲碁界であるし、囲碁に対してさまざまな感覚を持つ人がいるのを当然の前提にしている。
 碁は対局者2人いないと成立しないゲームであるから、対局者間、あるいは団体戦と言うことで相対チーム間であれやこれやというのはよいし、また対局者が優先の環境である以上ギャラリーもその世界に入っていくからには邪魔するなよと言うことになる。実際、某W大学の正選手が、覆面をつけて対局しようとして拒否されたのを見たことがある。昨日早慶戦で何度か机を動かした人に反省を促したのもそういうことである。
 しかし、その程度にも至らない行為について、純粋な第三者がことさらに大騒ぎするのは、「お呼びでない」印象を免れない
 

 学生連盟は多種多様な人たちを含みこんだ公約数で囲碁世界を運営していくしかないし、それにのっとって人は集まっているのだ。アマチュア囲碁界においては厳しい礼儀作法ではなくそういった自由主義こそがタテマエである。そういう所に出るからには、そういうことにムカムカしたとしても、甘んじるしかない。明らかに常識の範囲を越えた奇妙キテレツな格好(例・公然わいせつになるような)はさすがに問題があるが、うさ耳なら所詮カチューシャの変形版である。
 どうしてもそういうのが嫌だというなら、別個に自分と同志たちでリーグ戦を創設し、そのような方式でリーグ戦を行うしかなかろう。実際学生の中にはそれこそ一部の有力碁会所で行われている強豪リーグなり研究会なりに参加している人たちもいるから、その延長であると思えばよい。
 もちろん、全日本学生囲碁連盟のような実績がないから全国大会も開けない(開こうとしてもスポンサーもいなければ人も集まらない)だろうし、幅広い参加者も得られないだろう。
 だが、連盟主催の大会に出るなら、それに相応した覚悟も決めるべきであろう。運営の類に批判をするなと言うのではないが、対局環境は享受、その他は嫌だというのでは、足元をすくわれる。

 


 ちなみに、去年あたりから早稲田の正選手連中は団体の大事な勝負になるとスーツ着用と言う人たちが多く、去年の全国大会も女性のSさんを除いてみんなスーツ姿。早稲田囲碁会HPのアルバムの写真を見ていただければ一目瞭然である。もっとも、私はそもそもそんな時代に選手で打ったことなんかないし、その辺は気にしないタチだったが、スーツで気合が入るのならばそれもよいし、スーツでは力が入らないのならやめるということで問題はないのではなかろうか。明らかに常識はずれの格好はともかくとして。


 なお、ペア碁のうさ耳については、一応問題ないと考えている。
 ペア碁でもペアによっては打ち合わせして上を目指すという人たちもいるが、多くは着飾って、囲碁をタネに親睦をしたりすることが主眼である。プロでもペア碁の一つとしてリコー杯をやったりするが、リコー杯で優勝したからと言って棋士の評価があがるわけでもないのを想起していただければよいかと思う。
 また、ペア碁ではベストドレッサー賞と言うのもあると聞いている。どこかの中学校の校則でその校則の通りばっちり従っているかを検査しますなんて言う世界じゃないんだから、そこには小さからぬ裁量の余地があり、多少なりともユーモアのある格好をしたところで問題ないと思われる。
 仮にそれで問題があるなら、主催者側もそういったのではあるまいか。出て行けというのなら遠慮が働くかもしれないが、うさ耳を外せば問題ないレベルならそれでも十分主催者側も通知できたのではあるまいか、と思うし、だから週刊碁もわざわざ取り上げたのだと思っている。


 もう一つ、私も学生十傑戦で下の写真に映っている扇子を持って打っていた。連盟のHPに行って私の素性のあたりをつければ持っての対局姿見られまっせ。
 左下の丸いのは大きさを表すためのアルバムCD。傍から見ればふざけていたように見えるかもしれないが、私の囲碁趣味を知っているゼミの人たちがくれた扇子である。扇子はうちわより断然コンパクトで何かと使い勝手がいいので夏暑いときなどは碁に関係なく持っていたりもするのだが、それで彼らが卒業記念にくれたのがあの扇子だったのだ。週刊碁の取材にもそう言ったし枠抜けの感想もそう書いた。
 
愛用の扇子





 またタテマエ論バリバリで物事を言ったなあ。
 学生本因坊で私をやっつけた「当事者」某くんのホンネ的意見と併せて読まれたほうがよいかと思われる。





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最終更新日  2006年10月16日 16時02分15秒
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