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碁法の谷の庵にて

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2007年03月08日
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テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁~碁界一般編
 十段戦第一局は、白番・趙治勲十段の中押し勝ち。


 のっけからすんざまじい大激戦になっています。十段戦は毎年内容的になかなかな碁が見られているというのが感想ですがどうでしょうかね?去年は治勲の完勝と入っても山下弱いな…とも思わなかったし。


 開始早々、一間高バサミに手抜き。低い小ゲイマガカリへの一間高バサミに手抜くのは最近プロの碁でもよく見るし、足早に打ちまわすのが好きな私は好んで使うのだが、こっちは見たことがないわけではない程度。手抜かれたら底に打つのは気合というものであろう。
いったん7と打たせてサバキで先手を奪ってあき隅を取ろうという手だろうか。

 12、14は常用の手だが、ここで15は強情な手だ。16は部分的には下からハネた方が得だと思ったけど、右辺をぺしゃんこにしておいたほうが後々ということか。まあ私ならここらで一発左下隅に回るのだが治勲はなんと右下隅を引きずり出しここから息もつけない大激戦の幕開けとなった。27までと形を決めるのは普通は重い形の印象があるが、28以降に自信があったのか。
 35に対してひらり飛び出す36、黒は先に右辺に対して攻勢をかけた。47とたたかれたのは辛いが、ここは我慢のしどころか?まだ白の石はまともに治まっているとはいえないのだが、とりあえず48から下辺をサバけば、右辺の黒も威張れないだろ、という開き直りか。右上は比較的軽いので黒の処置にお任せということか。
 74までとなっては一応の形に見えるが、75~79は山下らしく、後々重厚に次の攻めを見た手。80のケイマに強行突破がかけられるのも厚い手の効果だろう。上辺のコウを黒は謝らせ、下辺を出切るのは黒の最大の狙い。これがダメなら75~79の意味がない。
 125までと黒が中央を封鎖したところで白の126切りは一応部分的には黒二子はとられているようだ。後々ここをめぐって気色悪いことになりそうだが。

 黒は上辺を127と補強したが白は102の石を引っ張り出して黒をあちこち切れた形にした上で更に右辺を生きると、黒地はどこにもない上、黒石のほうがむしろ薄い。右辺もコウ含みで渡る手はあるが、そんなことをしているようでは即負け。
 147と打って2子逃げ出しをちらつかせ、155までのコンビネーションで白悩ましい。152にやや戦線離脱の気配を感じたのは私だけだろうか?
 …とここで白には遠大な作戦があったあえて白の中央二子を捨て、左辺をまとめれば勝ってますよ、と言うことだ黒地は40くらいしかないので左下は161と突撃して戦果を上げなければどうしようもない。というか161手目にしてようやく空き隅ですかそうですか。

 しかし白はあわてず騒がず。辺からツメ、166と圧力をかける。
 黒隅に受けるようでは負けなので167と突撃を敢行。だが172までとなってみると左辺に一手入れるようでは中央5子を取られて右辺の大石全体が怪しいという状態。一手入れたからってスパッと生きるようなものでもないし。

 黒はここで潔く投了した。


 治勲は初期は山下を苦手にしていたが、もう克服したどころか最近はむしろカモにしている勢い。治勲の碁は本当に見ていて怖い。しかも、最近依田のような明るさというか柔らかさも目立つ。
 やはり治勲はタイトルホルダーにふさわしいと言いたくもなる。まあ治勲にも結城というウイークポイントがあるようだが・・・




 ちなみに先日、ふと「The PASSION」を見たら村上くんが打ってるのにびっくりしたよ。解説のプロは黄孟正八段(今度九段になったけど)。あれっ、村上くんって阿含杯で黄八段に勝ってなかったっけか?と思うとなんとなく微妙な笑いがこみ上げてきた。




 さて、昨日は『そのとき歴史は動いた』でイタイイタイ病をめぐる公害訴訟の物語をやっていたが、その辺を見て思うところが多少あったのでその辺の記事を次から書いていくことにしたい。文章としてまとまっているのは2つだが、もう一つくらいかけるかもしれない。





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最終更新日  2007年03月08日 18時58分55秒
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