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碁法の谷の庵にて

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2007年04月19日
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テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁~碁界一般編
十段戦第四局は、白番・山下敬吾挑戦者の中押し勝ち。


棋譜はここからどうぞ。

 1,3,5はまあよくある形ですね。
 7手目に引くのはけっこう前から流行です。8に引くのは穏やか。曲がると定石の形に戻りますが、三線にしつこくそいこむと大なだれの形に戻ったり。上辺につけて打つような手を選択する余地が発生するのでその意味では引きはキカサレかも知れないけど、たいした問題ではないでしょう。

 もちろん、ここでは左上の2子は利かしと見てよそに回るのが基本です。というわけで治勲先生も左下にいったん構えました。
 11の二間高バサミはこすむのが定石とされていましたが、最近プロの碁ではめっきり目撃回数が減った(ような気がする)。背後からつめたり、ハザマに飛んだり、手を抜いたりという方が流行っているみたい。
 12のカタツキも一つのオプション。いきなり黒からハザマをつくのはうまくいきません。左から押されたときに左上が大模様になったりしないときに有効です。13に14と戻した形が手厚い。
 16はある種の気合か。もう一手右上にかけるのはやっぱりキカサレと見たものか。黒も当然17から攻撃開始。19に20で、大石が中央に出て行くような手はひょろひょろで軟弱。裂かれ形にしても黒を展開させないし、右上の隙間も狙うという20が一番強い手に違いない。当然ここから息もつかせぬ大激戦が開始されるというわけである。


 29と打ったはいいけど37まで後手を引いて(手を抜く手はあるかもしれないが地をごっそりえぐられる上中央の白を急に攻めても得をするようには見えない)38はやや白が立ち回ったか。
 もちろん黒としては更に戦線を拡大しなければならず、39と打ち込んでもう一度右辺の白を被告人席に引きずり出そうと試みています。対する40は強情。地はわたさん、カラミ攻めでも何でもやれるもんならやってみやがれという治勲先生のお株を奪うがんばった手。当然黒は43,45と裂いて出てカラミ攻め開始である。
 ただ、54と出られてみると黒の中央に薄みが目立ち始めたし、右辺に打ち込んで中央に飛び出した石が置いてきぼり。69と急所っぽいところにキリを入れたけど白はなんと手抜きから74まで右下を制圧。これはでかい。左上とあわせて70、いやそれ以上という確定地らしきもの(言語矛盾)の完成である。黒地は右上と上辺を足しても30あるかないか、左下のシマリに50を見出すのはむちゃくちゃ。当然、残った白をこれでもかといじめて大きな利得を上げなければならないし、逆に言えばそれが山下の願った戦いともいえる。


 75の攻めには76のツケコシが当然ながらうまい手。84に打たれて手を戻すのは厚いけどきつく攻めなければいけない黒としては辛そう。96に97は絶対に許さない!!という強襲。しかし104までとえぐられてはもはや中央の白を取るか、最低限コウにする以外に黒の勝算はなくなった感じである。

 とはいってもえぐった分白に目のできる余地がなくなっているし、手厚く戻しているから黒の攻めはけっこうきつそう。
 ・・・と思ってみていると106手目で黒投了。なるほどダメ詰まりってわけか。一応をつければコウになるみたいだけど、こんなのコウのうちに入らないよね。



 山下、治勲先生のお株を奪う度胸勝負で短手数でケリをつけました。富士通杯で胡耀宇にまたしても負けたにもかかわらず国内はなかなか戦えているのは喜ぶべきやら怒るべきやら、いや山下本人より山下にタイトルを持たせているほかの棋士を怒らなければならないんだろうかね。





余談:
 碁に全く勝てなくなりました。休みの間はウハウハってくらい勝てていたのに、院が始まって、勉強が終わった後ちょいとという感じで打つとちっとも勝てないんですよ。タイゼムは7段に戻っちゃったし、幽玄は韓国サーバーに行かなくなったのもあるだろうけど・・・。
 原因は、やっぱりちょっと気合が入っていないことかなあ。真剣に読んでなく、まあこんなもんでと思って打ってるとボムとか。布石はあんまり考えずにこれなら使えるという布石を見つけてるからいいんだけど、その先が読めないし。
 あと、嫌がらせのように白ばっか当たるのも何とかならんもんか。得意な布石が使えないし、半目負けは私の場合大概白番でやっているので白は正直言って嫌いである。

 あと、某外国人と打ったらもち時間をあっという間に使いきりで全く必然性のないところで毎手毎手59秒(秒読み60秒)考え続けるのは閉口。中盤圧勝態勢だったのに苛立ちのせいか読みが荒っぽくなり最後は石が死亡。あれは久々に殺意を覚えたね。いや悪いのはお前だというのは全くそのとおりなんですが。

 名前を変えるのは気分転換にいいんだけど、幽玄にせよタイゼムにせよそれをあんまりやるのは問題ありそうだし、(悪用すると永遠にタダで有料サービスが可能になるので・・・)多分向こうから追及してくる事はないにしても、ちょっと罪悪感ってもんがあるよね。  
といいつつ次の名前はなんにしようかと凝った名前をいろいろ考える私がいるのであった。





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最終更新日  2007年04月19日 18時46分08秒
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