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碁法の谷の庵にて

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2007年05月23日
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テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁~碁界一般編
 本因坊戦第2局は、黒番・依田紀基挑戦者の1目半勝ち。


 1から7まではミニ中国流への反発でプロアマ問わずよく見る布石。(最近少し減ったような気もするが)
 13・15とは布石に機略のある依田らしい策動である。

 23までとなると黒の上辺は薄いけどその分さばきやすい形である。別に白がやられたとも思ってないけど。右下のおおゲイマは、右上黒への攻めを残す意味か。33までと上辺のノビを決めて下辺に展開してはさすがに黒立ち回ったような。

 白としては上辺に打ち込んでの追及は当然。黒としてもそこまで抵抗できる形ではない。
 といっても、黒の41抜きに対して白は44となってこれは大戦争の開始である。
 51などといかにもその場しのぎちっくな手を打って戦いの均衡を保とうとするが、白は56までと儲けて外側の石の処理を黒に任せた。57にかければ一応部分的には種の3子はとられであるが、58からシチョウあたりを作るとは白はものすごい度胸である。アマならいざ知らず、もろに損を先にするので怖くて打てないよ。
 
 64に対して65が封じ手。まあ当然だね。実は2ちゃんねるに無理やり考えた候補3つを書いたのは私ですが、伊しか考えられないだろうと思っていましたよ。69となっては黒好調に見えるが、71,73は正直不可解にうつる。厚いといえば厚いけど右上制圧の現ナマにはちょっとおいつかなそう。よほどうまく攻めないと確実にやられる碁形。左下でも損を先にする手を打ち、こりゃ高尾にしのがれて投了かな?と昼前は見ていました。

 ところが、昼以降の依田の攻めは実に効果的。93と進出を封じると白に右辺でダメ場をつながらせ、右下を半取り状態にして儲けを図るが白は上辺をコウにして反撃。結局白は下辺に進出して生き,黒は上辺を生きた上で右上を取る巨大なフリカワリに。もっとも、下辺を脅す過程で白は左下にコウを残され、結局186と一文にもならない手で解消させられた上、187を利かされる(取ろうとすると下辺との攻め合いが逆転)という屈辱的な状態。まあ、黒が先に支払った分が大きいのでそんなに形勢に差はないはずだけど。

 が、高尾も負けてはいません。右上をコウにはじき、ここで抵抗してコミガカリを目指します。この辺第1局と流れが似てますね。212の押しは確かにヨリツキを見て小さくなく、勝負手でしょう。というか、この時点でコウに普通に白が勝つようなら白が勝つだろうなあと踏んでいました。

 白は左上にコウ材が多く、負けないだろうと思っていたんですが・・・なんと315の時点でコウ材が尽きたのは白のほう。316はコウ立てだが損コウ。319にかまわずコウを解消したものの、中央をずばずばと寄せられあの生気のせの字もありはしなかった黒8子も締め付けで手入れを強要するという役立ちぶり。316でL14にコウを立てるのは無駄のないコウ材なのですがすかさず解消されると実戦より差が開いてしまうようです。

 結局、黒がきわどく1目半を残した。

 依田が高尾の厚いコウ押しを跳ね返すほど厚かったということだろうか。途中は全く黒が勝てる気がしなかったのだが、細い勝ち筋を依田が見事に手繰り寄せたといってよいでしょう。
 



 

 さて、明日から山口県光市母子殺人事件の差し戻し審公判が始まる。去年の4月から6月にかけ、私自身もずっと追ってきた。
 遺族の本村洋氏の方でも記者会見を開いたり、ブログ界でも動きがあるようだ。私がその手の動きにどう反応してきたかはここを以前から見ている方々にはよくわかっていらっしゃることと思うが、またこの辺の問題について多少考えてみることにしたい。特別に考え方が変わった領域もないが、あえてこの際は本村氏の主張にもメスを入れてみることにしたい。
 





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最終更新日  2007年05月23日 19時56分30秒
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