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阿川尚之慶大教授のポチ保守的歴史認識(1)
「時事問題評論(1330)」
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[ 政治 ]
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鳩山政権が発足して40日が経った。圧倒的な民意で選ばれた政権の成功を祈るが,よく分からない点も多い。特に腑に落ちないのが,「緊密で対等な日米関係を築く」というマニフェストの政策だ。(阿川尚之:10月30日付産經新聞『正論』)
が,腑に落ちないのは阿川氏自身の歴史認識のせいであろう。
形式的・物理的に日米関係はそもそも対等でない。アメリカの方が、国土が広く人口が多く、国民総所得が大きく、何よりも軍事力が圧倒的に強大である。(同)
もちろん,物理的な面においては,米国が日本に圧倒していることは事実であろう。が,鳩山首相などが言っているのは,精神面における対等ということである。
戦後日本は米国に隷属することによって冷戦を生き抜いてきた。そして冷戦が終焉(しゅうえん)してもなお,その構造は変わっていない。
日本は,米国の保護国として生き続けるなどという屈辱から一刻も早く抜け出て,本当の意味での独立を勝ち取るべきだと私などは思うのであるが,そのような分をわきまえぬ考え方が日本を誤らせたのだというのが「ポチ保守」の認識であろう。
戦前の日本は軍縮交渉、領土拡大、軍事拡張、大アジア主義を通じアメリカと国力において互角であろうとしたが、失敗に終わった。(同)
戦前の日本は,米国に対して敵愾(てきがい)心をめらめらと燃え上がらせていたわけではなく,当然向こうを張るつもりなどなかった。
ただ,米国本土において排日の機運が高まり,ブロック経済,そしてABCD包囲陣によって石油が絶たれるまでに至り日本が追い詰められた結果,アジアに進出せざるを得なかった。いわば窮鼠(きゅうそ)が猫を噛もうとしたのである。(続)
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