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2011年05月27日
テーマ：お勧めの本(7242)
カテゴリ：カテゴリ未分類
あなたがいてくれてよかった あなたがこの世に生まれてくれて 本当によかった あなたは私の生きる力です だからどうかいつまでも そのままのあなたでいてください そんな言葉で、幕をあける本 幸せは探しまわるものじゃない そこにあることに、気づくもの この世に来られたことを両親に感謝して 出会った全ての人に感謝して がんばってきた自分にも感謝する日。 それが誕生日。 プレゼントを贈りたい人がいることが、幸せなことなんだ 軽いタッチで書かれた３１のストーリーはどれも優しく暖かで、 じんわり涙が出てくる ハートウォーミングな一冊 贈り物にもとっても最適♪ 31編の誕生日にまつわるショートストーリー 中でも、「ぼくの生まれた日」「おばあちゃんの宝物」「オムライス」は、ポロリ涙が出た 自分の話も付け加えたいと思った 32番目の話 私の父は、映画が大好きで、ヘビースモーカー 毎晩、家での晩酌を楽しむ人だった 誕生日にプレゼントをあげても、 「あぁ」というだけで、ありがとうといわれたことがない 子供のころは、そんな父をみて、 父は私からのプレゼントを喜んでくれてないんだなと思ってた 大人になってからわかった 父は、感情表現の下手な不器用な人だったんだなって 嬉しくなかったワケじゃない 私たち娘に、たくさんの愛情を注いでくれていた いつも父は、態度で示してくれていた 私が本を読むのに夢中になり、門限をやぶった日は、 必死で探してくれた 本気で怒られたのは、後にも先にも、この一度だけ どんなに心配され、愛されているのかが、分かった 私が危ない目に遭ったときは、警察に行ってくれた まだ、あまりに幼くて、怖かい目に遭って 泣いていただけの私をしっかり抱きしめてくれた やってみたい習い事を存分にさせてくれた おかげで、音楽の素晴らしさや、世界と繋がる方法を知った 私が望む教育を受けさせてくれた そのおかげで、私には、今の人生を選ぶ力が出来た 1人暮らしに耐えられなくなって ボロボロになってしまったとき 黙って、実家へ帰る手続きをしてくれた 私は、心身ともに、健康を取り戻すことが出来た いつも、私は父に守られて、大人になった 成長するにつれ、映画が好きになった 映画に感動し、ときには涙する大人になった この辺りは、父のロマンチストな一面を 引き継いだのではないかと思ってる 父は、今年の２月 ３年に及ぶ闘病を終え、安らかな眠りについた 母から、聞いたのは、そんなとき 「お父さん、アナタからのプレゼントにありがとうを言えなかったのは、本当に照れくさかったからやよ。 プレゼントをなかなか開けなかったのも、嬉しかったからよ」 その言葉を素直に受け止めることが出来た そんな父を持った私の誕生日は、父と二日違い 毎年、自分の誕生日が近づくと、 父を思いだすんだろう 優しくて、物静かな穏やかな父を思いだすんだろう 自分の誕生日よりも、父の優しさを思いだすんだろう サンクチュアリ出版 友友会ファンサイト応援中  株式会社サンクチュアリパブリッシング お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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2011年05月27日 20時47分25秒
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