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★み~んな愛されるため生まれた★

らみいちゃんの旅【2】

【その1よりの続きです】

さまよってさまよって、らみいちゃんは前に会ったことのある羊さんのいる群れを見つけて、お家からは遠いけど、また仲間ができたことが嬉しくて、毎週出かけていきました。そこの羊飼いさんも優しくて、みんなでお歌を歌ったり、お勉強をしたり、グループで活動したり、充実した牧場での生活を送っていました。

ところがある時、とっても信頼していた羊さんだけに相談していたことを、何も事情の知らない羊ちゃん達に突然公開されたことで、それを聞いた羊ちゃん達が動揺し、らみいちゃんもショックを受けました。そしてその羊さんにどうして?って責めたら逆にいっぱい裁かれてしまいました。その時は、その群れを追われてしまったら、他に居場所がなくなってしまうって思って、理不尽さを感じながらも、泣きながら一方的にあやまってしまったらみいちゃん。。。

でもそれ以来とっても恐れてしまったらみいちゃんは、本音を言えなくなりました。そして、羊飼いさんにも相談したけど、助けてはもらえませんでした…というより、らみいちゃんの深刻さは理解してもらえなかったみたい。。。いつの間にかそのことさえも忘れてしまっていたそうです。ただただ、懐かしい北国の牧場の羊飼いさんだけがらみいちゃんのすべてを理解して共感して祈ってくれました。

何ヶ月もずっとがまんしていたんだけど、でもその羊さんの自由奔放なやり方が、周りの羊さんをまどわしていることに耐えられなくなってしまったらみいちゃんは、その羊さんが思い通りに動かない羊ちゃん達に対してイライラした言い方をしたのを見て、耐えられなくなって、ついつい今まで思っていた理不尽さと矛盾を指摘してしまいました。そうしたら、その羊さんは、前の時と同じようにものすごく怒って、自分は正しいことを主張し、逆にらみいちゃんのことを責めました。何を言っても自己弁護しかしないその羊さんに失望し、らみいちゃんはひたすら口をつぐみました。その羊さんはらみいちゃんのグループのリーダー羊さんでした。いつも「羊を裁いちゃダメ。攻撃的な言葉を使っちゃダメ」とグループのメンバーに教えていたのですが、らみいちゃんは、そんなリーダーが牧場の羊飼いさんや他の人たちに対してもしょっちゅう攻撃的な言葉でお話しているのを心痛めて見ていました。その羊さんは、今度はグループのみんなにらみいちゃんのことを裁いて言っています。その羊さんは、確かに今まで一生懸命に羊たちを愛そうとして頑張ってくれていました。でも羊たちが従順に従っているうちはうまく言っていたけど、本音を見せたとたんに羊たちを攻撃するスタンスへと変わってしまいました。

今までせっかく仲良くやってきたのに、らみいちゃんはとっても悲しくなりました。それでもらみいちゃんは泣きながらも、相手にいろいろ言いたい思いやその気持ちをぐっと抑えてひとりで神様に泣いて祈っていました。らみいちゃんが読んでいた大切な本には「羊を裁いてはいけません。自分が裁かれないためです」っていう決まりが書いてあったから、自分のことは神様にあやまって、逆にその羊さんの祝福のためにずっとずっとお祈りしていました。でもらみいちゃんが沈黙している間にも、その羊さんは他のメンバー羊さんたちに、らみいちゃんのことを裁く内容のお話をしてたことを知り、とってもとっても悲しくなってしまいました。もう群れの集まりにもとても行けない・・・それどころか、ここの牧場にいるのがつらい・・・。だからと言って、ようやく見つけたこの牧場をまた離れてどこに行ったらいいの・・・?とっても悲しくなってしまいました。
【つづく・・・たぶん】



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