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この前の日曜に開催された、「博士の生き方」イベントに参加しました。忘れないうちに、そのことを書きます。(もう忘れかけてるけど。) まず、ウェブの情報を見れば分かるように、主催は学生団体2つと東京大学で、ジョイントイベントだ。 パネリスト5人とコーディネーターという構成でおこなわれ、最初にパネリストの簡単な講演(10分強ずつ)、次に、参加者の質問に答える形でのディスカッション、その後場所を移して、飲みながらの交流会、という感じだった。 最初の講演は、まあ、自己紹介+αといった感じ。 東大薬学部教授の松木先生(どうやら、主催者学生団体の代表のボスらしい)、マッキンゼーにて働いたあと東大薬学部講師になられた仙石先生、博士中退後弁理士の渡辺先生、スクリプスに留学後バイオベンチャーにて研究されている石堂さん、大学教員を経て文科省上席研究官の三浦さん、という感じ。 ちなみにコーディネーターは東大の竹原副理事だ。 全員、まあ驚くほどの話はなかった。 次の質問&ディスカッションは、まあこれも驚くほどの話は無かったのだが・・・ 松木先生、仙石先生は、「博士は免許のようなもの。取って損は無い」といった感じ。 渡辺先生は、立場はよく分からなかったが・・・「弁理士は博士を活かせる」という感じ。 石堂さんは、「研究なら博士は必要」という一般論+「積極性の高い人材ならアメリカで博士を取るべき」といった意見らしい。 三浦さんは、博士の就職について、文科省が持っている客観的なデータを示した感じ。ネット上で見たことがある情報も多かった。当然、博士に嬉しいデータはほぼ皆無。「全体的には博士に追い風」とおっしゃっていたが、根拠に乏しい。 要するに、現状では博士は就職に有利ではないが、研究には博士が絶対必要。ビジネスはというと、今後論文博士は無くすので、大学で取るしかない。ビジネスでも技術が深く関与する部分では、将来的には博士学位が必要。 ってことなんだけど、そもそも理系学部卒で文系就職する選択肢よりも有利なのか?という部分では、???だった。そして結局は、現在の博士課程は、理系学生のサイエンスを愛する気持ちに依存している感じを受けた・・・ 仙石さんが話された、 「時間と空間を広くとって進路を考えよ」 (20年後、グローバルな視点を持て、ということ) というのは為になったけど、なんか抽象的で・・・今本当に迷っている学生を、博士に行かせるには不十分だし、「博士のキャリア」という意味では、あまりピンと来ない。 イベントそのものよりも、交流会で飲みながら聞いた話のほうがリアルな感じがしたので、覚えているのをまとめると・・・・ 竹原副理事 「東大はいい先生が多いし、これから博士院生の就学環境はどんどんよくなる。博士へは行ったほうがよい。」 「博士の学費負担を、免除拡大などで下げる予定。寮もドンドン整備する。護国寺にもデカイ寮を作ってる最中。」 「博士まで行ったら、コンサルとかじゃなくて、何かを作る仕事をして欲しい。」 (おいおい。仙石先生いるのに・・・) 「メーカーが動けば、博士の就職問題は一気に進む。日本はメーカーの国だから。今は過渡期だが、年々良くなっている。」 仙石先生 「博士とは専門性の証明ではなく、問題解決能力と学問的素養の象徴である。」 「学士や修士は仮免。研究するには博士が必須だ。そして、知的な仕事は、ある意味全て『研究』だ」 「学部生や修士院生は何を恐れているのか分からない。博士に行ったら食いっぱぐれるというわけではないんだし、たった3年の時間をケチって博士を取らない意味が分からない。お金だって奨学金とバイトで何とでもなる。」 「コンサルを含め、仕事は根本的に研究と同じ。また、コンサルに関して言うと、博士で時間を3年使って周りから出遅れても、給与がすぐに追いつく、という部分も良い」 渡辺先生 「今、日本のバイオベンチャーは踊り場だ。お金も下りているはずなのに、人材が悪いから伸びない。日本もポテンシャルは高いが、いかに優秀な人材をベンチャーに誘導するかが問題。普通の1.5倍給与を支払って、優秀なphDを集めることを考えている。」 「短期的か長期的かは分からないが、アメリカのバイオベンチャーも少し元気がなくなっている。」 「バイオビジネスは狭い世界だ。まだまだ生物学を学んでビジネスをやろうという人が少ない。あなた(いむぱくとふぁくたー)も参加してください。」 三浦さん 「おそらく過去数年とこれから数年は、正直、博士進学が得か損かの見極めが難しいと思う。長期的には、博士の重要性が増すのは間違いないだろう。でも、今は難しいところではないか。企業側も、それを見極めようとしているところ。」 「電機・IT系は博士にかなり注目しつつある。バイオ・ライフサイエンス系は、博士への意識が少し遅れている。全体的には、メーカーの態度は、博士に有利になっていくだろう。」 「バイオに相当お金は行っているはず。上のどこかでくすねられているのかも。文系の偉いヒトたちがお金をもらいすぎているのも問題。」 (いやいや、文科省としてはそれでいいの?) (博士のが役所に勤めるという道は?との質問に対し)「いやー役所っていうのは、若くて何も知らない学生を、早い段階で囲い込んで成り立っているものだから。年取って社会が分かると、役所なんて行きたくなくなるよ。」 思い出せる範囲では、こういう感じでした。まあ、ニュアンスが少し違う場合もあるかもしれないけど、大筋ではこんなもん。 そういえば、誰が言ったかは書かないが、 (イベントを通じて、博士に行くべき、という予定調和に見えたが?との質問に対し)「竹原副理事にお願いされたから(笑)」 という意見も・・・まあ、コーディネーターが東大副理事だからねー。しょうがないけど。でも、全体として、博士サイコー!とはなっていなかったような・・・まいっか。 イベントに参加してみての全体的な感想や、それを元に考えたことは、また今度考えをまとめて書こうかな。 あ、もしこのイベントに行かれた方で、「こんなことも言ってたよ」とか、「そんなことは言ってねー。本当はこう言ってたよ!」とかがあれば、是非コメントをよろしくお願いいたします。 博士院生に光あれ!!! │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |
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