月が沈まない日
ある記事に目が止まった。月が沈まない日があるという。太陽ならば、北極に近い高緯度の所なら、夏至の頃に陽が沈まないというのは、すぐにイメージが湧く。しかし、月が沈まないというのは、にわかにイメージが湧かない。どんな現象なのだろう?記事を読んで納得。どんな現象なのか理解し、そのイメージが直ぐに湧いた。ある日、東の地平線から昇った月が、その日の内に沈むことなく、日を跨いで翌日になってから西の地平線に沈むというだけなんだ。約30日で地球の周りを1周する月だから起こり得る現象。おおよそ月一で現象が起こりそうだな。近いところでは、4月14日が月が沈まない日になる。この日の月の出の時刻は、8時55分。月の出のちょうど1時間後の東京から見た東北東の空は、こんな感じ ↓時間を進めて、この日の23時59分頃 東京から見た北西の空。まだ月は沈んでいない ↓そして翌15日0時30分頃 東京から見た北西の空。月は沈んだ ↓4月14日に月が沈む時刻が存在しないというのが、月が沈まない日のタネ。タネが分かってしまえば、どうってこと無い。他の天文現象と違って、観測する気も起こらない。