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いなかの猫の天邪鬼部屋

第33話

OnAir~シーズン2・第33話~

#放送局職員会館

(結婚式場。花道の入口に立った二人。)

ギョンミン : (ヨンウンに手を差し出す)...

ヨンウン : (息を整え、ギョンミンの手を取る) .....

ギョンミン : (ささやく) もっと綺麗な場所でやりたかったんだけど...ごめん。

ヨンウン : (胸がいっぱいになる。ささやく) あなたの隣が一番綺麗な場所よ。(頭を回してギョンミンを見る。潤んだ目。淡い微笑み。)

ギョンミン : (胸がいっぱいになる。感激した微笑み) 本当に...綺麗だ...

(ヨンウン、顔に滲む微笑を堪える。マーチが鳴って二人が入場)


#食事後、写真撮影する。オキシム、ヒャンジャ、感激の涙。チュニ、オキシムの横で堂々としている


#車中

(ギョンミン運転中、ヨンウン助手席。時々顔を見合わせながら笑う二人。)


#京畿道のある山里

(優雅で淡白な別荘前。ギョンミン、車から降りる。)

ギョンミン : ちょっと待ってて。

ヨンウン : (怪しげな)え?うん...

(ギョンミン、玄関に行って確認する。しばらく中に入っているが、出て来る。助手席のドアを開けてやる。ヨンウン、降りる。)

ギョンミン : (ヨンウンを抱き上げる) それ!

ヨンウン : (驚く) 危ない!下ろして~。

ギョンミン : (顔いっぱいにいたずら気) このまま地球の果てまででも行くぞ!

ヨンウン : (にっこりと笑う) じゃあ行って。やめないでよ。

ギョンミン : よ~し。

(別荘の中。部屋のベッドにヨンウンを下ろす。)

ギョンミン : さあ、着いた!

ヨンウン : 何よ。地球の果てまで行くって?たった数歩来ただけじゃないの。

ギョンミン : あれ?分からなかった?たった今、俺は地球を一回りして来たんだけど。速過ぎて見逃したんだろ。

ヨンウン : (呆れて) まったくもう...こんな寒くて寂しい場所に...(苦笑)

ギョンミン : (ヨンウンの横に座る) .....(黙ってヨンウンを眺める)...... 白い砂浜にも連れて行きたかったし雪に覆われたアルプスにも連れて行きたかった。.... 俺たちの思い出が詰まった台湾にも....(すまない)

ヨンウン : (ギョンミンの目を眺める) 私、言ったでしょ?どこでも構わない...あなたと一緒なら...

ギョンミン : (にっこりと笑う) その言葉を信じてここで連れて来たんだ。(笑う)もう後悔してもダメだよ。君はここに閉じ込められたんだから。

ヨンウン : (いたずらっぽく) 閉じ込めておいてどうするの?私を捕まえて食べる?

ギョンミン : うん!君を全部食べるからな!

(ギョンミン、ヨンウンをベッドに倒す。ヨンウン、キャーと叫んで倒れる.....)


#夕方、食卓に座った二人

ヨンウン : ところで、ここはどうやって知ったの?

ギョンミン : (笑う) ....ハンティング。

ヨンウン : え?ハンティング?

ギョンミン : <記憶>の撮影地に渉外した場所だよ。候補地の中の一つだったんだけど...結局狭くて使えなくなったけど、目を付けておいて...

ヨンウン : ふーん、そういう事か...

ギョンミン : 実はそれからタイトルが替わったんだけどね題目。If...に...

ヨンウン : え?何のタイトル?

ギョンミン : 俺のドラマだよ。仮題が記憶だったじゃないか。それが、作家がIf...に変えたらと言って...

ヨンウン : if...もし....?

ギョンミン : うん...最後のセリフに....そのような事が詰まってたんだ...

ヨンウン : (考え込む).....

ギョンミン : (ヨンウン見る) どうした?

ヨンウン : 最後のセリフは何だったの...?

ギョンミン : うん...詳しくは思い出せないけど...もしも空に数万回叫べば愛が帰って来る...だったかな?..とにかくその叫びが祈りだとか何とか.... 後でちゃんと見せてやるよ。

ヨンウン : うん.....(目を上げてギョンミンを見る)....

ギョンミン : (ヨンウンを見て微笑む) 何だ..?

ヨンウン : 本当に良かった....あなたが私のもしもじゃなくて....

ギョンミン : 何だ?もしもじゃないって何だ?

ヨンウン : あなたを得られなかったら、あなたの愛を得られなかったら...私も空にもしもを叫んでいたわ。....でも...その必要はないんだもの...

ギョンミン : (暖かく見る) そうだな.... 俺たちはもしもが不安なんだろうな...

ヨンウン : ??...不安?どういう事?

ギョンミン : 俺たちにはもしもが起こるのは絶対にダメだ。俺は今、ソ・ヨンウンの夫でとても幸せだから...

ヨンウン : (目がきらめく) ソ・ヨンウンの夫...?

ギョンミン : そう....(ヨンウンの目を見て) 君はイ・ギョンミンの妻で....

ヨンウン : (幸福感にきらめく目でギョンミンを見る) イ・ギョンミンの妻....

(ヨンウンがとても可愛くて、ギョンミンは立ち上がってヨンウンに口付ける。)

ギョンミン : (ヨンウンの目を見て) まだ食べ終わってないな。

ヨンウン : (目をパチパチさせて) え?全部食べたんじゃないの?

(ギョンミン、ヨンウンの椅子を引いてやる。ヨンウンを抱いてベッドに駆け付ける。ヨンウン、キャーと叫んで倒れる...)


#翌日..雪に覆われた山道を歩く二人、時々顔を見合わせてキス、手をつないで歩く


#別荘前のベンチ、暖かい日差しの中に座った二人

零は : (体を震わせる) ウ~、 風が吹いていて寒いわ...

ギョンミン : (ヨンウンを抱き上げて膝の上に座らせる) 俺が温めてやるよ。(両腕でヨンウンをしっかり抱く)

ヨンウン : (笑って) 私たちって笑えるわね。 寒かったら中に入ればいいのに。どうしてこんな事ををしてるのかしら?

ギョンミン : だからこうして抱いてるんじゃないか。...言い訳かな?

ヨンウン : (にっこりと) 可笑しいわ。抱くのに言い訳が必要?誰も何も言わないわよ。

ギョンミン : (ヨンウンの襟足に顔を埋めて) あったかいな。

ヨンウン : (くすくす笑う) くすぐったいわよ。

(ギョンミン、ヨンウンの首にキスを浴びせる。ヨンウン、首をすくめてまた声を上げる...)


#夜、部屋の中

(ベッドに横になったヨンウン。ギョンミン、半ば起こした上体。ヨンウンを見ている。)

ギョンミン : (ヨンウンの目を見て) ありがとう...

ヨンウン : (微笑む) 何..?

ギョンミン : (ヨンウンのお腹に手を当てて) パパにしてくれて...

ヨンウン : (緊張して息をする) ありがとう...

ギョンミン : 何?

ヨンウン : あなたの赤ちゃん.. くれて...

(ギョンミン、ヨンウンの腰を引き寄せて抱く。ヨンウンを見て胸がいっぱいになる...)

ギョンミン : 愛してる...

ヨンウン : (息を吸い込む) 愛してる...

(重なる唇....深い夜......)


#12月31日夜、別荘の居間

(ソファ-に座った二人、ギョンミン、ヨンウンを後ろから抱いたままTVで年末授賞式を見ている。)

ギョンミン : 今、ぼんやりしてただろ?

ヨンウン : (ギョンミンを見て) ごめんなさい...

ギョンミン : いや、告訴する。

ヨンウン : (笑う) ひどいわね。

ギョンミン : (笑ってため息) 二日後にはまたあそこに行かないとならないんだな...

ヨンウン : 行きたくない...?

ギョンミン : いや...行きたくないと言うより....(ヨンウンを見て) 今があまりにも楽しいから。(笑ってヨンウンにキス)

ヨンウン : (惜しそうに) 時間がとても早いわ。...何もしていないのに...

ギョンミン : ずっと閉じ込められていて、退屈じゃなかったか?

ヨンウン : (ほほ笑み)こんなふうに閉じ込められるなら、永遠に閉じ込められていてもいいわ...

ギョンミン : (ヨンウン頭を抱いてやって) もうちょっと忙しくない時だったら良かったんだけど...それだと...10日位休めたんだけど...

ヨンウン : あまり忙しくない時となると...まだ3ヶ月は待たないとならないじゃない、それだと。

ギョンミン : (ヨンウンお腹を手でくるみながら笑う) 言葉どおり、満腹な花嫁になるものな。

ヨンウン : (肩をすくめ、はにかむように笑う) 良かったわ...。危うく見苦しくなるところだったわね。

ギョンミン : 君はお腹が大きくて可愛い花嫁になれたよ。肥ってヨタヨタしても...(考えて笑う)

ヨンウン : (ギョンミンを睨む) また私を怒らせるの?

ギョンミン : (笑う目、ヨンウンを見る) 君はは怒るとますます可愛いくなるって知ってる?

ヨンウン : (口を突き出す) ふーん。...だからすぐにからかうのね。私をわざと怒らせようとして...

ギョンミン : うん....(キス)...(離して、見て、またキス)...

ヨンウン : ...(目を閉じる) 私..とても幸せ...怖いくらい...

ギョンミン : (首に口付ける) 俺も...

(ソファ-の上に倒れる二人...)





(原作出処:sonkhj1116さんのブログ




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