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Jun 6, 2009
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カテゴリ:日常
真対気速度(TAS)とは、飛行機が空気中を進む速度。
対地速度(GS)とは、地面に対して移動する実際の速度。

計器に表示されるこの2つを比較すると、まず向かい風なのか追い風なのかが分かります。

さらに風下に流されないように、計画したコースをまっすぐ飛ぶために、風上に機首を向けた角度を意味する偏流修正角(WCA)の2つを別の計器で読み取ると、左右どちらの方向から風が吹いているのかが一目瞭然となります。

これら合計4つの数字の関数が、風向風速になります。
(RNAVと呼ばれる航法装置を搭載してあれば、風がそのままデジタル表示されますが、ここでは基礎的なお話です)

目的地までのコースと距離、そして今自分がどこにいるのかを常に明確にしながら到着予定時刻(ETA)をはじき出すことがナビゲーションの原則ですが、このように風をつかめるようになると、その精度はぐっと上昇します。風はパイロットにとって、味方でもあり敵でもあるからです。


「人生ってのはなあ、ナビと一緒だよ?」

とは、日本で10本の指に入るほどの飛行時間を重ねた大先輩が、退職直前ほろ酔いながらもしっかりと、私を見据えて熱く静かに贈ってくれた、ありがたいお言葉。

まず計画書を完成させて、実際にそのとおりにやってみる。
途中で流されるようなら、原因(風向風速)を確認。追い風だったらラッキーだし、向かい風だったら多難かな。横風に負けないように、修正を怠るな。
大事なのは、今どこにいて、どこに向かっているのかということ。
それでも選択肢は抜かりなく継続的にチェックしろ。目的地が悪天だったらどうする? 途中でエマージェンシーになっらどうする? 悔しいかもしれないが、とりあえずの逃げ場はいつも用意しろ。

現状に慣れきってしまうと、毎日の生活がそれこそルーチンワークに成り下がってしまいます。
ぬるま湯生活とでもいいましょうか。
この大先輩は、良い意味で生活に仕事を持ち込めと、アドバイスしてくれたのだと思います。

刻々変わる到着予定時刻は気にするな、ナビが完璧ならいつかは必ず到着する。




写真・・・本がまた増えたので棚作った。読書は私にとって、追い風ファクターのひとつ、かな?
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最終更新日  Jun 6, 2009 11:20:02 PM
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