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ニューストピックス

2007年06月26日
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テーマ:ニュース(99400)
カテゴリ:事件・災害



 山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審公判が26日、広島高裁(楢崎康英裁判長)で開かれ、殺人罪などに問われた元少年(26)=事件当時(18)=は「危害を加えるつもりはなかった」などと本村弥生さん=当時(23)=への殺意や乱暴目的だったことを否認した。

 元少年が法廷で証言するのは、平成13年10月の控訴審以来で、夫の本村洋さん(31)ら遺族が傍聴した。

 元少年は1審山口地裁、2審広島高裁の公判では殺意などを争っていなかったが、ことし5月の差し戻し審第1回公判で弁護団が「傷害致死にとどまる」と主張、これに沿った証言となった。

 元少年は「弥生さんを通して(亡くなった)実母を見ていた」「甘えるつもりだった」と話し、乱暴目的だったとの検察側主張を否認した。また、検察側は両手で弥生さんの首を絞め殺害したとしているが、元少年は「弥生さんの動きがなくなり、右手が首を押さえていることが分かった」と殺意も否定した。

 長女、夕夏ちゃん=当時(11カ月)=を頭から床にたたきつけたとする検察側の指摘には「赤ちゃんが泣いている原因をつくったのは僕なのであやそうとしたが、力を入れて抱っこすることができず、滑るように落ちていった」と説明した。

 公判は27、28日も続き、被告人質問と犯罪心理鑑定人の証人尋問を予定している。

 死刑を求刑した検察側に対し、1審、2審とも無期懲役を言い渡したが、最高裁は昨年6月「特に酌むべき事情がない限り死刑を選択するほかない」として2審判決を破棄、審理を差し戻した。


第2回公判詳報

 山口県光市の母子殺害事件をめぐる差し戻し控訴審の第2回公判で、元会社員の男性被告(26)=事件当時(18)=に対する被告人質問の主なやりとりは次の通り。

 《被告は紺色のジャケットに白いズボン姿。質問は排水の点検を装い、被告が本村さん宅に上がった場面から始まった》

 弁護人「作業が終わったと告げたら、弥生さんは何と言ったのか」

 被告「『ご苦労さま』という趣旨のことを言ってくれた」

 弁護人「それを聞いて、どういう気持ちになったのか」

 被告「とにかく甘えたいなという気持ちを持った。頭をなでてもらいたい気持ち。それで、弥生さんの後ろに回りこんで抱きついた」

 弁護人「弥生さんはどう反応したか」

 被告「抵抗するとは思っていなかったのに、立ち上がろうとした。お母さんに嫌われたような感覚になった」

 弁護人「『お母さん』とは」

 被告「中1のときに亡くなった実母。弥生さんを通して、実母の姿をみていた」

 弁護人「それで、どうなったのか」

 被告「弥生さんと一緒にあおむけに倒れてしまった。手足をばたつかせていたのを押さえようとしたら(プロレスの技の)スリーパーホールドの形になった」

 《席から立ち上がり、身ぶりも交えて説明する被告。傍聴席の遺族からはため息が漏れた》

 弁護人「弥生さんはどうなったか」

 被告「無我夢中でいたら、動かなくなった。『なんてことをしてしまったんだろう』と呆然(ぼうぜん)とした」

 弁護人「その後で覚えていることは」

 被告「背中に強い痛みを感じて振り返ったら、弥生さん、つまりお母さんが何か光るものを振り上げていた。振り払おうとして、弥生さんを下にして倒れた」

 弁護人「どう思ったか」

 被告「弥生さんにお母さんのイメージを抱いていたので、信じきれない思いになった」

 弁護人「それからどうしたのか」

 被告「弥生さんを押さえつけていたら、徐々に力がなくなって動かなくなった。それでも、さっきは気絶していた弥生さんから反撃されたので、押さえ続けていた」

 弁護人「どうなったか」

 被告「視線を向けたら、弥生さんののどを僕の手が押さえていた。信じられない状況に陥ってしまった」

 《検察側は被告が弥生さんに馬乗りになり、首を絞めて殺害したと主張。これまでの判決も、検察側の主張通りに認定している》

 弁護人「乱暴しようと思わなかったか」

 被告「全くない」

 弁護人「その後は」

 被告「粘着テープを取りにいった。お母さんが変貌(へんぼう)するのを止めるため、手を縛ろうと思った」

 弁護人「『変貌』とはどういうことか」

 被告「お母さんに何かがとりつくような感じ。お母さんは暴力をふるわないし、抱きとめてくれる存在なのに」

 弁護人「それからどうしたのか」

 被告「弥生さんの服を胸のあたりまでずらし上げた」

 弁護人「なぜそんなことをしたのか」

 被告「女性なので、恥ずかしがって反応するだろうと思った」

 弁護人「この時点で弥生さんが亡くなっているとは思っていなかったのか」

 被告「思ってないし、思いたくなかった」

 弁護人「その後、弥生さんの胸を触るなどしたのはなぜか」

 被告「赤ん坊に戻りたい心境だった。反応を示してほしかったが、それ以上に甘えたかった。その後で、亡くなっているのに気づいた」

 弁護人「そのときに赤ちゃんの姿が目に入ったのか」

 被告「泣いているのに気づいた。泣く原因を作ったのは自分なのであやそうとしたが、弥生さんを死なせてしまった直後で力が入らず、赤ちゃんは頭から落ちた」

 《これまでの判決は、被告が本村さんの長女、夕夏ちゃん=当時11カ月=を頭から床にたたきつけたと認定している。この日の尋問はここまでで終了。被告は退廷時、遺族らが座る傍聴席に頭を下げたが、視線を向けようとはしなかった》

産経新聞



やっぱり、取調べのときはこわい刑事さんにすごまれて、泣く泣くあのような

凄惨な殺人を犯したと認めてしまったのだろう・・・号泣

たしかに気の弱そうな福田孝之くんが、家にズカズカと入り、被害者を押し倒し

乱暴しようとし、抵抗されたので首をおもいっきり絞め窒息死させるなんて信じ

られない。 さらに、横で泣き叫ぶ赤ちゃんを持ち上げ床にたたきつけ、まだ泣

き止まないからと紐で力いっぱい首を絞めるなんてことをするはずがないぐー

赤ちゃんを殺し、静かになったところで被害者女性を屍姦するようなおぞましい

鬼畜のようなことを福田孝之くんができるわけがないではないか・・・・・・


死刑廃止という崇高な目的を掲げている日本でも秀逸なる弁護士安田さんは、

「(検察は)被告を極悪非道の殺人者に仕立て上げ、死刑にしようとしている」

とズバリ指摘! これには検察側もやられたと言を漏らしたのではないだろうか


優しくおとなしい福田くんは、次のような獄中書簡を残している、参考までに


(死刑判決を免れ無期懲役判決が下ったとき)
『勝ったと言うべきか負けたと言うべきか?何か心に残るこのモヤ付き・・・。
イヤね、つい相手のことを考えてしまってね・・・昔から傷をつけては逃げ勝って
いる・・・。まあ兎に角だ。二週間後に検事のほうが控訴しなければ終わるよ。
長かったな・・・友と別れ、また出会い、またわかれ・・・(中略)心はブルー、
外見はハッピー、しかも今はロン毛もハゲチャビン!マジよ!』


(本村氏に対して)
『ま、しゃーないですね今更。被害者さんのことですやろ?知ってます。ありゃー
調子付いてると僕もね、思うとりました。・・・でも記事にして、ちーとでも、
気分が晴れてくれるんなら好きにしてやりたいし』


『知ある者、表に出すぎる者は嫌われる。本村さんは出すぎてしまった。私より
かしこい。だが、もう勝った。終始笑うは悪なのが今の世だ。ヤクザはツラで逃げ、
馬鹿(ジャンキー)は精神病で逃げ、私は環境のせいにして逃げるのだよ、アケチ君』


『オイラは、一人の弁ちゃんで、最後まで罪が重くて「死」が近くても「信じる」
心をもって、行く。そして、勝って修行、出て頭を下げる。そして晴れて「人間」さ。
オレの野望は小説家。へへ』


『犬がある日かわいい犬と出合った。・・・そのまま「やっちゃった」、
・・・これは罪でしょうか』


『五年+仮で8年は行くよ。どっちにしてもオレ自身、刑務所のげんじょーに
きょうみあるし、速く出たくもない。キタナイ外へ出る時は、完全究極体で出たい。
じゃないと二度目のぎせい者が出るかも』


(面会に来た友人に対して、カミュの『異邦人』の主人公・ムルソーの事を)
『もろ俺ジャン!』とうれしげに語った。
(註:カミュの小説「異邦人」の主人公・ムルソーは殺人犯ですが、殺人の動機に
ついて尋問され、「太陽がまぶしかったからです」と不思議な答えをした男です。
小説の中で死刑になります)



けなげに公権力と戦う福田孝之くんを弁護する勇壮なる21人の弁護士さん

 北潟谷 仁      北潟谷法律事務所
 舟木 友比古     舟木法律事務所
 河井 匡秀      河井匡秀法律事務所
 湯山 孝弘      湯山法律事務所
 安田 好弘      港合同法律事務所
 新谷 桂       リベルテ法律事務所
 松井 武       港合同法律事務所
 岩井 信       優理総合法律事務所
 大河内 秀明     横浜シルク法律事務所
 村上 満宏      名古屋法律事務所
 小林 修        小林修法律事務所
 中道 武美      中道法律事務所
 足立 修一      足立修一法律事務所
 今枝 仁       まこと法律事務所
 新川 登茂宣     新川法律事務所
 本田 兆司      桂・本田法律事務所
 山田 延廣  
 井上 明彦      広島法律事務所
 田上 剛       たのうえ法律事務所
 山崎 吉男      大濠総合法律事務所天神オフィス
 岡田 基志      岡田基志法律事務所



ちなみに事件関係者でなくとも弁護士に対し納得がいかない場合、所属弁護士会に

懲戒請求を出すことができる・・・もちろん上記の優秀な弁護士さんたちには無縁

な話であるしょんぼり



 「関連記事」

山口県光市母子殺人事件(2006/4/19)

山口母子殺人事件 朝日の報道 さらに、安田好弘弁護士と浅野健一氏の繋がり(2006/3/18)

欺くなかれ、事実を知りたる者よ(2007/5/25)


*一万字超えたわい、今回はブログランキングと著書の紹介は省略します





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最終更新日  2007年06月27日 05時04分21秒
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