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稲虎の証券投資日記

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2005年01月06日 楽天プロフィール Add to Google XML

私的カクテルパーティー論(前編:「株で勝つ」からの引用)
[ カテゴリ未分類 ]    

今回は、かの有名な「カクテルパーティー論」についてです。知らない方のために申し上げますと、ピーター・リンチが株式市場の魅力度をマクロ的に判断する一つの材料として、「市場参加者の心理状態」をとりあげた例え話のことです。

したがって、私が街の社交場のカクテルパーティーに頻繁に参加していて、「カクテルパーティーかくあるべき」を述べたいわけではありません(笑)。

今回は、ピーター・リンチの「株で勝つ」から引用します。そこで取り上げられている「カクテルパーティー論」を要約すると以下のとおりです。

***************************

株式のファンドマネージャーであるピーター・リンチになったつもりで読んでください。

あなた(ピーター・リンチ)は、とある社交場のカクテルパーティーに参加しています。そして、このようなカクテルパーティーに頻繁に参加する機会があるとします。

あるとき、その社交場では常連である歯科医と知り合いました。あなたと歯科医の周りにはカクテルを片手に色々な人が集まり、様々な話題で盛り上がっています。


(1)相場が若いとき
あなたが「株式のファンドの運用をしています」と言っても人々は軽くうなずいて消えてしまう。いなくならなくとも、話題をバスケットボールや次の選挙や天候に移す。そのうち、近くの歯医者に語りかける。

*相場自体が低迷していて「株で儲かる」という話題など出てこないときであるが、実は、このときが株式投資で大きく儲けられるチャンスである。


(2)相場のボトムから20%程度上昇したとき

あなたが自分の職業を人々に打ち明けると、初対面の人が歯科医の近くに移る前に、もう少し長くあなたの前にいて、株式市場がどんなにリスキーなのかを教えてくれる。そして、全体としては歯科医に関心がある。

*株価が少し上がって一旦利食い売りを考えたくなるが、実はまだまだ株価は上昇する。したがって、リスキーどころか安全であると言える。


(3)相場のボトムから30%以上上昇しているとき

パーティーの最中、あなたの周りからは人が離れない。歯科医は完全に無視される。興味津々どの株を買うべきか聞きまくる。歯科医でさえ、どの株がよいか聞いてくる。

*ファンダメンタルとは無関係な思惑先行の株価変動が目立ち、基本的には株式市場から距離を置いたほうが良いのだが、それでも何とかいい銘柄を見つけられる可能性はある。


(4)相場がピークのとき
人々はまだあなたの前に群がるが、今度はあなたにどの株を買うべきか教えたがる。隣の歯科医でさえ、三つ四つのヒントをくれる。数日後、彼らのお勧め株はみんな上昇しているのがわかる。こういうときには相場のピークを迎える。

*ファンダメンタル価値を考えると本当にいい銘柄はかなり限られていて、殆どの場合は大損する可能性が高いにも関わらず、世間一般は「株で儲かるのは当たり前」という感覚になっている。極めて危険な状況。

***************************

ピーター・リンチ自身は「ただし、理論的な正しさは保証しない。」と言っていますが、人間心理の本質を考慮するとこれはかなり頑健であると私自身は考えています。

偉大な投資家はこのような人間心理をうまく語っていると思います。私は成長株志向ではないので、「株で勝つ」からは「成長株の探し方」ではなく「人間心理の落とし穴」をよく勉強できたと考えています。

理論的な正しさを明確に検証することは出来ないかもしれませんが、少なくとも、経済学をベースにした下手なマクロ経済予測に関するウンチクをいうエコノミストよりはぜんぜん使えると思います。

次回は、これをベースに今の状況を考えたいと思います。

今日の言葉:
「株式市場で継続的に利益を上げられる人が少ないことを踏まえると、『みんなが儲かる』というときは『みんなが損する』と考えたほうが妥当である。」



最終更新日  2005年01月06日 22時44分01秒
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株で勝つ   原田ミカオさん


ちょうど今読んでいます。   keep valueさん


Re:私的カクテルパーティー論(前編:「株で勝つ」からの引用)(01/06)   極楽猫さん


コメントありがとうございます(その1)   inatora2さん

原田ミカオさん
>株で勝つを読んで印象に残ったのは、この「カクテルパーティー理論」と「ソックスのようにストックスを買え」でした。

証券投資の本質ですので、この2つだけでも収穫はあるかと思います。

>株のバーゲンセールに買いに行くのは、マイナス情報の嵐の中で買いに行くことになるので、皆が買いたくないばかりか、ボクも買いたくない時なんです。

そうなんですよね。結局は「雑音」が多すぎるのだと思います。

>不動産も皆が買いたくない時が、安くて利回りが高い時期です。3年前がそうだったようです。今は皆の目が不動産に向いてますから、様子見が正解かもしれません。最近、(カクテル)パーティーでは不動産の話が本当に多いです。

そうなんですか?確かに「不動産投資」とかいって「新築マンション」の広告とか多いですからね。「株式投資」に関しては、第3段階くらいかと個人的には思っています。

keep valueさん
>僕の1番印象に残っている言葉
>「人気産業を次々と追いかけて投資したりすれば、すぐに生活保護のお世話になるだろう」
>リンチは本当に個人投資家に株式市場を分かりやすく教える天才投資家ですね。

偉大な投資家はただ単にリターンを稼ぐだけでなく、こうした投資の本質を語るセンスがあるかと思います。

運のよさだけで投資リターンを稼いだ人とそうでない人を区別する一つの材料かと考えています。

>カクテルパーティーの話も結局はこれと同様のことを個人投資家に教えるために書いたものであると思います。個人投資家の味方ですね。僕も市場に対する挑み方を学んでいます。ありがたや、ありがたや。

バリュー投資を実践しているならば、基本は個別銘柄なんでしょうけど、マクロ的な判断も加味するならば「カクテルパーティー論」をオススメしたいと思っています。

(2005年01月07日 16時25分59秒)

コメントありがとうございます(その2)   inatora2さん


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