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2005年08月28日
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一般的なギャンブリングの必勝法は、「サイコロの歪みを探す」か、「プレーヤーの確率判断の歪みを探す」か、のいずれかであると前回述べました。正確には、

(1)サイコロの歪みがなくても、プレーヤーの確率判断の歪みがある
(2)サイコロの歪みがあり、かつ、プレーヤーの確率判断にも歪みがある

のいずれかがなければ、ギャンブリングにおいて平均以上に勝つことは偶然の賜物だということになります。たとえサイコロに歪みがあったとしても、プレーヤーがそれを熟知しているならば、必勝法となり得ませんのでこれは当然です。

前回紹介したロト6の場合は(1)であり、「当せん確率は同じでも期待できる受取金額に差が出る」というタイプのものでした。

ロト6の確率計算が複雑すぎると感じるならば、文字通りサイコロの場合を考えてみてください。サイコロに歪みがなければ、1から6のどの目に賭けても当たる確率は等しく1/6です。しかし、プレーヤーの確率判断に歪みがあれば、1口100円に対して受け取れる金額が出目によって違うということです。控除率0%であれば理論上は600円でなければならないはずなのに実際にはそうはなっていない場合、そこにチャンスがあります。

上記のサイコロの事例は単純すぎるとしても、ロト6のように確率が明確に与えられている場合でさえ、プレーヤーは確率判断に関して錯覚を起こしてしまいます。明確な確率が与えられていない株式投資であれば状況はもっと複雑になり、合理的な意思決定が出来ないのは目に見えています。

「人気株には手を出さず、不人気株を買え」というのは株式投資で勝つための本質を簡単に表しています。これを実行することの難しさを一つ挙げるとするならば、「株式投資の場合、確率判断に関する理論的拠り所があまりにも貧弱ゆえに、つい人気株に手を出す人が多い」ということになるかと思います。

バリュー投資も少なからずこのような側面を利用しています。お買い得銘柄をごく少数の人しか気づいていないうちに仕込むということです。

インターネット上において有効な情報(?)が得られることもあるせいか、今でこそ、「○○さんが買ってるから私も買おう」というやり方が出てきていますが、買おうとしている銘柄に大きな安全域でもないかぎり、多くの人が乗っている銘柄を買うというのは、「当選確率もオッズも低い馬券を買うようなもの」です。

新聞や雑誌に掲載されている人気銘柄・推奨銘柄を大した調査もせずに安易に買うというのは相変わらず存在し、そのような行為は、(当せん確率はともかく)自らオッズを低くしているようなものであると思います。

人気株を買うというのは、「プレーヤーの確率判断の歪み」に関して不利な方向で賭けをしていると言えます。このような人気株に「サイコロの歪み」が存在し、もしそれが不利な方向に働くものであれば、財産をなくすことは確実です。

逆に言うと、不人気株を買うことが出来ただけでも勝つ可能性は高くなっていると言えます。不人気株を買うというのは、「サイコロの歪み」が不利な方向に働いても、それをカバーする役割を果たしてくれます。もともと割安銘柄だから、悪い材料は当然で、良い材料が出ればポジティブサプライズと判断されます。

もちろん、「不人気株はいつまでたっても不人気のままである」という可能性もありますが、それと同時に「人気株がいつまでも人気を保ち続けられるとは限らない」というのもまた事実です。

さらに、株式投資の場合、プレーヤーの確率判断のみならず、サイコロそのものも歪んでいる可能性があります。両方が自分にとって有利な方向に歪んでいるならば、これは勝ちが約束されているようなものです。

この「サイコロの歪み」を調査するのは、他ならぬ自分自身であり、これは事業内容や財務諸表の精査によってなし得るものだと思います。

今日の言葉:
「株式投資では、基本的には『赤信号、みんなで渡ればみんな死ぬ。』と考えたほうが無難のようである。」


P.S.
何が人気で何が不人気かを明確に定義しませんでした。明確に定義することが出来ないのでそうしたのですが、株式市場をある程度見てきた人にとってはそれを感覚で捕らえることができるのではないでしょうか?

あと、最近、「バリュー投資ブーム」だとか「バリュー投資バブル」だとか騒ぐ人もいるようですが、巷の市場参加者を見渡している限りでは、必ずしもそうはなっていないことは一目瞭然だと私は考えています。





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最終更新日  2005年08月29日 04時34分01秒
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