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ワインに引き続き、これも続けて綴っていこうと思いました、
「精神疾患をテーマにした映画」。 この前は、『恋愛小説家』(監督:ジェームズ・L・ブルックス)を観ました。 学生の頃に観たことはあったのですが、もう一度。 恋愛小説家 ジャック・ニコルソンが演じる恋愛小説家が強迫性障害(OCD)で、 ヘレン・ハント演じるヒロインとの人間関係(恋愛も含めて)の描写が何だか絶妙。 絶妙すぎて、何だか、何でしょう・・・ 恋愛ものとして観たら、「ハッピーエンドで素敵だ」という感想もちらほら。 だけど、私は何でしょう・・・このモヤモヤ感。 障害を取り巻く人間関係の仕方というか、しかも恋愛が絡んでくると、何だか、このリアルな感じがハラハラ、モヤモヤ、重たく感じて。 状態としては不潔強迫と確認強迫が中心で、リアルに描写されていましたが、 強迫性障害がメインじゃないでしょ?って、この人間関係の取り方、性格(?)の偏り、社会性の弱さがメインでしょ!って、そこばかり気になりました。 毒舌で、思ったことをすぐ口にして、うまく気持ちは現せず、自己中心的で。 もちろん、本人も大変ですが、周りも大変です。 結ばれたとて、お互いの別次元でのイライラは絶えないでしょう。 やっかいものの弟とそれを温かく看取った姉との物語『おとうと』の感想でも記しましたが、こういう場合、「無償の愛」「絆」がないことには、うまくやっていくのも一苦労でしょう。 まぁ、それでも、そこそこ何とか関係していけたらいいんでしょうね。 原題は「As good as it gets」だそうです。 日本語訳にしにくかったのか、邦題「恋愛小説家」。 ネット上では話題になっているようです。 直訳すると、 1.とても素晴らしい 2.(状況が)これ以上好転しない ということでした。 主人公が隣人の犬に愛情を感じたとたんに隣人が帰ってきて犬を返す事になりパニックに。医者に駆け込み診察を断られ、待合室で待つ患者たちに対して言う台詞。 主人公 "What if this is as good as it gets?" 患者たち "Oh!" 「これ以上よくならなかったらどうする?」という台詞からとったらしく。 “これ以上は望めない恋愛”というニュアンスが込められているのかという意見がありました。 私もそう思います。 グレッグ・キニアて方が演じる隣人(画家でゲイ)の場合もそう。やれることはやって、家族との再会とかそういうハードルの高いことは叶わなかったけど、でもやれるだけやってそれで十分みたいな。“今の現状ではそれで最良”みたいな。 余談(?)ですが、隣人の話の部分は、手放しに楽しめました。「良かったね」と、ほっとしました。 余談その2。タイトルの件の逆のパターンを一つ。 「たそがれ清兵衛」は「The Twilight Samurai」なんだそうです! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.22 01:14:26
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