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2006年カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、
監督賞を受賞、女優の菊地凛子が米映画批評会議賞新人女優賞を受賞した作品。 モロッコ、アメリカのカリフォルニア、メキシコのティファナ、東京。 (緯度がだいたい同じなのかしら?) ある事件の背景にいる まったく関係ない人物たちの流れを追う中で、 いろんな人間模様をかいまみる作品、といったところでしょうか。 とにかく…、重くて、暗い。 タイトルの『バベル』。 バベルの塔をモチーフにしたんだそうで、 そのバベルの塔は、『旧約聖書』に登場。 ノアの子孫がバビロニアに建てようとした塔で、 神を崇拝するものではなく、人々が名を挙げ、 全地に散るのを免れようと建てたもの。 結局、神の怒りをかって、もともと一つだった言葉も異にされ、 世界各地に散らされたというお話し。 それをモチーフにしている映画の『バベル』には、 思いが通じないこと、言い訳が言えないこと、言葉が通じないこと 分かり合えないこと、誤解、不器用な表現の仕方になることなどが 要所要所であって。 そういうのが続くと、見ているだけでもしんどいなぁって思いました。 映画の中には、 お互いうまく言い合えないけど、何となく気持ちだけで和解し合う 場面もあるんだけれど、 でも、見ている私はすっきりしなかったです。 もはや、苦しい過程を過ぎてのそれなので。 「ふむ、明かりが見えた」「光がさした」とも思えないぐらい、 気持ちが暗い状態でエンディングを迎えました。 人って、分かり合うことが精神健康上、必要なんだと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.18 21:59:07
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