どう思いますか?
毎週、曽野綾子さんが書かれた記事を読むのを楽しみにしています。今日はこのように書かれていたので抜粋しました。「新型ワクチンと臓器移植」新型ワクチンを政府はどう配分するか検討課題になっているという。もともと数が少ない薬を誰に配るかという素朴な話なら、私個人は信条的に迷うことはないように思う。いわゆる働き盛りの壮年と若年層、次いで幼児を優先すればいい。生物、動物の生涯には、自動的に死が組み込まれている。それは通常、長く生きたものから生をやめるということになっている。私が最近得た自由は、自分も高齢者になって死ぬべきグループに入ったから、疎外されてもいいと言えるようになったことだ。私は脳死を人の死とする臓器移植を、「受けたい人と、あげたい人との間だけで」早急に進めるべきだ、という考えだった。子供については、その子供をもっとも愛している親が決める。息をとめた子供が冷たくなるまで抱いていたい、という親は世間が何と言おうとその通りにすればいい。しかし幼くして死んだ子供にも、せめて誰か他の子供の命を救うという「偉業」をさせたいという願う親には、その親子の辛い事業を遂行させなければならない。新型ワクチンが不足したら、高齢者が自ら辞退することがあって当然だろう。忘れたふりをして受けないのもいい。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこれを読まれてどう思われますか?宗教家の考え方だと思いました。