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お待たせした。
今回の取材は、はっきり言って議論となった。 相手はファンドや商品、為替市場の相場の世界を渡り歩いてきた人物だが(本人の希望でT氏とさせていただく)、どこまで真実で、どこまでがミスリード(誘導)なのか注意深く観察しながらの取材であった。従って、下記にまとめた対談もそれを踏まえて読んでいだきたい。最後に私の見解も添えておく。 ◇ 小出「早速ですが、金価格が暴落するということですが、それはどういった根拠で、またいつ起きるのか、そしてどのくらいまで暴落するのか、お聞かせください」 T氏「根拠?根拠は簡単なことです。儲けるためです。これまで金市場へ流入させてきた資金を奪うためです。おそらく、決行日は11月中旬です。それまでに株式、債券、為替市場を一旦暴落させるでしょう。そこから資金が金市場へ大挙逃げてきて、一時的に急騰するでしょう。そう、1500ドル近くまで上昇するでしょうが、その時が狙い目です。一気に暴落させるのです。500ドル台まで落ちるんじゃないですか」 小出「ちょっと待ってください。それは金融マフィアの計画ですか?」 T氏「米銀筋ですよ。なんのために金融規制強化をやったのか。ヘッジファンドが動きやすくするためですよ。なぜ、ヘッジファンドを動きやすくさせるか? 相場を動かすことも一つ大きな理由ですが、最大の狙いは、世界中から奪った資金を隠すことができるからです」 小出「タックスヘイブン、というわけですか?」 T氏「そう。国民の税金も財政出動の名のもと、金融市場に投下され、市中にお金を回さない??実体経済が回復しないわけですが??結局、どこの市場も崩壊させ、その資金を吸い上げているんです」 小出「そこまではわかりますが、その奪った莫大な資金も、金融市場が崩壊すれば、当然通貨の価値も下がるわけですから、また価値を上げるようなことをしない限り、意味がないことをしているわけですよね? それとも金現物に・・・」 T氏「ははっ。金融市場が崩壊するといっても、一時的なことですよ。かつての世界大恐慌でも、戦争があっても、また再開されたわけですよ。その時に、ドルは新たに生まれ変わる。金を裏付けとしてね」 小出「それは、ないでしょう。米国に金はない。ゼロとは言いませんが、あったとしても、ダミーですよ」 T氏「それはどうですかな。米国はずる賢いですよ。たとえ、所有権のない金であっても、奪ってしまうことをやってしまう」 小出「金の"人質"ですね。・・その話はいいでしょう。ところで、金を暴落させて儲けるということですが、その後はまた上昇するわけですか?」 T氏「どうでしょう。実需買いはあるでしょうが、金鉱山の生産採算ベースが700ドルぐらいですからね、行っても1000ドル前後じゃないですか。金投資でやけどした投資家は当分戻ってこないですからね」 小出「では、最後にお聞きしましょう。金価格を暴落させるのに、どんな手を使ってくるんですか?」 T氏「もちろん、ヘッジファンドによる先物売りとETF売りですよ」 小出「なるほど。わかりました。本日はありがとうございました」 いかがだろう。T氏の発言をどこまで信じるかは、あなた次第だが、 私なりにポイントを挙げておこう。 ◆金暴落は、少なくとも債券市場、国債バブルがはじけてからだということ。 ◆11月中旬に起きると言っているのは、株式、為替、債券のトリプル暴落であり、それにより金価格が急騰するというが、一時的に金市場で起きるのは換金売りであり、それにより下落する方が先であること。 ◆従って、金暴落が起きるとしても、それはまだ先の話であること。 ◆最後に述べている金暴落の仕掛けが、先物とETFであることから、極めて一時的な暴落に終わるということ。(その後、値を戻す) 以上のような見解から、私は11月中旬の金暴落は起きないと断言しよう。 おそらくT氏の発言は、時間軸をあいまいにし、ドル誘導のスタンスであることを匂わせている。T氏本人も言っているように金融市場からの資金争奪が目的であるなら、ドル資産であろうと損失を被るのは、目に見えていることである...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.07 10:25:37
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