|
|
|
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
│<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 |
「江」が終わった。一応1年間通して見た。 今までの大河ドラマの中には途中で見るのをやめてしまったものもあった。理由は自 分のスケジュールの都合だったりしたこともあったが、やはりおもしろくない、とい うのが一番大きい。その点、「江」は最後まで欠かさず見られたのでまずまずだった といっていい。しかし、やはり何か物足りないものを感じた。 おそらくドラマとしての出来は及第点だったと思う。主役の上野樹里もよくやってい たと思うし、脇役も悪くはなかった。向井理などは期待通り、いや期待以上によく やっていたと思う。では、何がいけなかったのか。特に、最近のドラマで女性を主人 公にした「篤姫」や、歴史上の有名な人物ではなく、いわゆる陪臣を主人公にした 「天地人」の成功と比べて何が違っていたのか。 ずばり脚本だろう。「篤姫」と同じ田渕久美子による原作・脚本だが、同じ人が書い たとは思えない出来だった。放送中によく言われていたのは秀吉のキャラクターの描 き方だが、あのコミカルなキャラクターは悪くなかったと思う。江のキャラクターも 娘時代から、晩年にいたるまで悪くなかったと思う。私が一番残念に思ったのは秀吉 が亡くなってからの江の描き方だ。完全に淀と家康が主人公になってしまっていた。 宮沢りえと北大路欣也では、上野樹里が負けてしまうのも無理はないかもしれない。 この点について言えば、演技力での差もあったかもしれない。しかし、あまりにも江 の存在感が無さ過ぎた。 関ヶ原の戦いと、大坂の陣の扱いには大いに不満が残った。率直に言えば、この二つ の戦いにちょっと時間をかけすぎていたと思う。淀のように実質的な権力を握ってい たのならいざ知らず、女性がいくさにかかわるには限界がある。あそこはもっとシン プルに描き、大坂の陣に勝った後の徳川の治世についてもっと時間をかけてほしかっ た。家光に家督を譲るにあたっての葛藤、春日局との確執、保科正之の扱い、和の入 内といった部分がほとんど最終回の1回に詰め込まれていたのは、私が最初に考えて いたストーリー展開とはかなり異なっていた。あれでは江の活躍を描き切るのは難し かったと思う。篤姫はあんなにいい脚本を書いていたのに、本当に同じ人が書いた脚 本なのか、と思ってしまうくらい描けてなかった。原作がないドラマの脚本だからだ ろうか。 ということで、それなりに楽しめたが、後半には不満の残る大河ドラマだった。 │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |