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随分長いことこのブログも休んでしまいました。もともとこのブログは、なかなか普通には接することのない世界の情報をお伝えする目的で始めたのですが、最近は、世界でいろんな事件が起る中で、日本が危ないと感じています。何がどう危ないのか、ただ漠然とした不安を持っていても仕方がないので、まずはその日本が置かれている現状を客観的に見ておきたいと思います。現状がわからなければ次に何をしていいかもはっきりとしてこないからです。そこで、暫くは、その現状を示す数字をいろいろと拾って整理しておきたいと思います。
今日は、まず最初に、昨今話題になっている日本の債務について知っておきたいと思います。800兆円とも1,000兆円とも言われる日本の、国としての債務はどれだけになっているのか、その数字が持つ意味は何なのかを整理しておきたいのです。 まず、その800兆円とか1,000兆円と言われる根拠は何なのか、ちょっと調べてみました。いろいろと議論はあるでしょうが、結局は財務省が出しているデータを元に考えるしかないでしょう。 財務省の「国および地方の長期債務残高」によると、平成18年度末(予算ベース)の国の債務残高は605兆円程度となっており、このベースでの国と地方合わせた長期債務残高は775兆円となり、有名な「債務残高の国際比較(対GDP比)」なども、それを基に計算されているようですが、実際には、長期債務残高の欄外の注にあるように、「財政融資資金特別会計国債」、つまり、特殊法人などが発行する「財投債」が141兆円あり、更には、「政府短期証券」、つまり、短期の債務が142兆円あり、これらを全て合わせると国の債務は888兆円あることが、同じく財務省の「平成18年度末(見込)の国債・借入金残高の種類別内訳」という資料を見るとわかります。先の「国および地方の長期債務残高」の国の債務の数字を605兆から888兆に読みかえると、1,058兆円となるわけです。これを内閣府のページで公表されている今年の速報ベースのGDPである510兆円で割ると207.5%という恐ろしい数字になります。ちょっと想像してみて下さい。自分の年収の倍の借金を抱えていて、それを返さなければいけないとしたら……。わが国は今そんな状況にあるのです。あまり大き過ぎてピンと来ないかもしれませんが、この数字を日本の人口1億2,770万で割ると、国民一人あたりの負担は約830万円になりますね。自分の借金だけでも手一杯なのに、更にこれだけの国の借金を何とかしなければならないとは! 因みに、こうした数字が世界的にはどのレベルにあるかを見ておくことも必要でしょう。先の「債務残高の国際比較(対GDP比)」によると、これでは160%という計算になっていますが、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダと主要先進国と比較する中で、2位のイタリア(126.8%)を遙かに引き離してダントツ1位。財政で苦しみ、その影響が対外政策に出ていると言われるアメリカは、何と6位で63.8%なんです。アメリカって大変な国なんだなぁと思っていたら、日本はそれどころじゃない。160%とか207%とか、あり得ない数字ですね。世界2位の経済大国とか言っても、実は大変な借金経営だったんです。どおりで経済大国の実感が湧かないわけです。直接見ていないのでこれはまた聞きなのですが、世界経済フォーラムの「2005-2006年世界競争力報告("Global Competitiveness Report 2005-2006")によると、日本の総合順位は12位のようですが、政府債務部門では、117の国と地域のうち114位にランキングされているらしいです。これはひどい。とても経済大国なんて言ってられません。世界的に見てもそんなにひどい状況にある債務を国は一体どうしようと考えているのか? 増税? それにしたって、国家予算は82兆円という規模ですから、どんなに大幅な消費税や所得税の増税をしたところで追いつかないでしょう。 この時よく引き合いに出されるのが個人金融資産、つまり私たちが銀行などに預けているお金の総額です。これは、一般的には日銀が発表している資金循環統計を参照することが多いですが、その日銀の「資金循環」のページから2006年3月末の速報データをダウンロードして見てみると、約1,115兆円とあります。まさか、政府はこのお金を当てにしているのではないでしょうね。つまり預金封鎖。もしそんなことになったら日本中が大パニックになるでしょう。 何れにしても、この事態は近い将来、私たちの生活に重くのしかかってくるはずです。私たち国民ひとりひとりに、何かできることはあるのか……? とりあえず、今日の数字をまとめておくことにしましょう。 ●日本の国と地方の債務残高: 1,058兆円 ●日本のGDP: 510兆円 ●債務残高の対GDP比: 207.5% ●年間の国家予算: 82兆円 ●個人金融資産残高: 1,115兆円 それでは、今日はこの辺で。 [日本の政治・経済]カテゴリの最新記事
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