南極の氷の下4キロに眠る湖、ロシアが掘削して到達
南極の氷の下約4キロに眠るボストーク湖の調査のため、氷を掘り進めてきたロシアの研究チームのドリルが湖の表面に達した。AFP通信が6日、伝えた。湖の水は100万年前から今の状態を保っているとみられ、太古の微生物が存在するかが注目されている。
正式な発表はまだないが、「深さ3768メートルで湖の表面に達した」とする関係者のコメントを伝えた。
レーダー調査で、南極の氷の下には淡水湖が多数存在することがわかっている。ロシアのボストーク基地の下にあるボストーク湖はその中でも最大級で、広さが琵琶湖の約20倍ある。
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南極の氷床のボーリング調査は以前から行われていますし、氷床の下に湖があることも分かっていましたが、ボーリング調査のためのドリルのオイルが湖を汚すことを避けるため、以前はあえて湖に届かないところで掘削を中止していたはずです。汚染を招かない確実な方法が確立された上で行われた調査なのか、というところが若干気になります。
それにしても、南極といえば酷寒の地。それも内陸部となれば一年中氷点下何十度という世界で、地上(氷上)の水分はすべて、氷としてしか存在しません。ところが、氷の下には液体の水が存在するのです。不思議といえば不思議な話です。氷河というのは、雪が圧縮されたものですが、雪には、多くの空気が混入しています。そのため、雪(氷河も)には断熱材としての効果があるのです。だから、むき出しの地表は寒ければ凍結しますが、ある程度以上の積雪の下の地面は、もはや凍結しないのです。たとえば、シベリア東部は降水量が少なく、積雪がほとんどないので、地表から500メートルもの深さまで地面が凍結します(永久凍土)。しかし、厚い氷床の下にある南極の地面は、ほとんど凍結していないのです。
それにしても、琵琶湖の20倍ですか。琵琶湖の広さは670平方キロなので、その20倍ということは13000平方キロ。四国の7割くらいの広さということになります。でかいです。そんな巨大湖が、外界と完全に切り離された状態で100万年前から続いている、。というのにはびっくりです。ただ、100万年ということは、そのときすでにこの場所は厚い氷の下にあったはずです。そういう意味では今と環境はそれほど変わりません。そこに生物はいるのか、いるとしたら外界とはどのくらい違うのか、興味は尽きません。もっとも、バクテリア以上のものは住んでいないでしょうが。