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2014.03.31
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テーマ:ニュース(99440)
カテゴリ:環境問題
<調査捕鯨中止>政策見直し必至 消費者影響は限定的
国際司法裁判所の南極捕鯨裁判の判決が、調査捕鯨の前提である「科学的目的」を否定したことで、南極海での調査捕鯨継続は困難となった。鯨料理を「伝統的な食文化」としている日本政府は、商業捕鯨再開に向けた政策の全面的な見直しを迫られる。
(中略)
日本は南極海のほか、北西太平洋でも94年から調査捕鯨を実施している。今回の判決は南極海に限定され、北西太平洋の調査捕鯨の停止は求めていないが、「科学的目的」を否定されたことで、北西太平洋でも捕獲数の削減など大幅な見直しを迫られる可能性が高い。
判決を受け、外務省や水産庁は商業捕鯨再開に向けた戦略の練り直しを急ぐ。IWC科学委員会が今年5月に行う南極海調査捕鯨の実績評価を踏まえ、調査計画を大幅に見直すことで新たな調査捕鯨を実施できるかどうか模索する。また、過去30年間の調査捕鯨のデータを活用し、IWCで商業捕鯨の再開を主張することも検討するとみられる。
一方、商業捕鯨停止が長期化するなか、消費者の鯨肉離れも進んでいる。鯨肉は戦後の貴重なたんぱく源で、国内流通量は62年に約23万トンとピークをつけたが、2012年は5000トンに減少。このうち、北西太平洋の調査捕鯨が3割、輸入が2割を占め、南極海の調査捕鯨は992トンと全体の2割に過ぎない。ここ数年は消費の伸び悩みによる鯨肉在庫の増加が問題になったほか、IWCの商業捕鯨モラトリアムを受け入れず、商業捕鯨を行っているアイスランドやノルウェーからの輸入も可能なため、関係者の間では「南極海捕鯨の停止で鯨肉の供給量が不足する可能性は少ない」との見方もある。

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捕鯨問題については、当ブログで過去何回か取り上げたことがあります。私の目には、捕鯨賛成派反対派双方の言い分とも納得できない部分が多すぎるように思います。捕鯨を継続すること自体はまったく問題ないと思う一方で、それを税金で続けることに意味があるのかどうか、極めて懐疑的です。

今回の判決では「調査捕鯨の前提である科学的目的を否定した」のだそうですが、確かに調査捕鯨と言いつつ、捕獲したクジラの肉を食肉として販売しているんだから、調査目的と言いつつ、事実上の販売目的になっていることは確かでしょう。だいたい、この記事でもクジラ肉の流通量がどうのという話が中心になっているところからも、それは明らかです。

私は、別にクジラを食用に捕獲したって構わないとは思っています。もちろん、種類にもよります。ナガスクジラ、シロナガスクジラは現在でも生息数が回復していないようですが、ミンククジラはかなり増えてきています。絶滅の危険のない種類に関しては、捕獲を全面的に禁止すべき理由はないように思います。その限りでは、私は反捕鯨派の言い分にはまったく反対です。

が、しかし、そのためにはるか南氷洋まで国費で捕鯨船団を送り出す意味があるとは思えないのです。
クジラは日本の食文化だ、という話があります。それは、事実ではあるけれど、誇張の多い話でもあるように、私には思えます。クジラを食べる文化自体は確かに昔からありましたし、それを否定する必要はないと思います。だけど、日本の食文化の代表的な存在の一つにクジラが数え上げられるか、というと、そうは思えません。

日本人は昔からクジラを食べてきましたが、昔から南氷洋のクジラを食べてきたわけではありません。日本が南氷洋で捕鯨を行っていた期間は、昭和初期から1986年までの、せいぜい50~60年に過ぎません。しかも、戦前期は鯨油生産が主目的で、冷凍技術の未発達から、クジラ肉はほとんど利用していなかったようです。南氷洋捕鯨で捕獲したクジラの肉を日本人が普通に口にするようになったのは戦後になってからのことなのだそうです。
そして、戦後の日本人が南氷洋で捕獲されたクジラの肉を口にする機会が多かったのは、それが日本の食文化だからではなく、戦後の食料不足の時期に、蛋白源が足りなかったから、つまり他の肉が足りないから代用品として、ということに過ぎません。

他の肉が充分手に入るようになれば、誰も鯨肉に目を向けようともしなくなる、それが現実です。
だいたい、クジラの肉がふんだんに出回っていた頃、クジラの肉は「おいしい食べ物」とは思われていなかったわけです。
だから、ピーク時には流通量23万トンが、現在では5000トンまで減っており、しかもクジラ肉の在庫がだぶついて、困っているというのが実情です。
これを食文化と呼ぶのは、無理があるように私には思えます。

古くからクジラを捕獲し、食べてきた沿岸の町での沿岸捕鯨は、確かに日本の(その地域の)伝統的食文化と言えるし、守る必要もあるでしょうが、はるばる南氷洋まで行く「調査」捕鯨を、公費を使って守る必要があるようには、私には思えません。
日本と同様に捕鯨を続けているノルウェー、アイスランド、カナダ(カナダはIWCから脱退、アイスランドも一時期脱退していた)にしても、沿岸捕鯨が主体であって、南氷洋まで遠征しての捕鯨はほとんど行っていないようです。

これらのことを総合して考えれば、南氷洋での調査捕鯨などこれを機にやめてしまい、今後は沿岸捕鯨を守る姿勢に徹するほうが良いんじゃないかと私は思います。

なお、これも過去に書いたことがありますが、私自身は、父がクジラ肉が好きだったため、父の存命中は年に1~2回はクジラ肉を口にする機会がありました。クジラ肉は、嫌いではありません。ただ、自分で買ってきて(近所のスーパーでは普段は売っていない)食べたい、と言うほどまでではないので、父が亡くなった後は、一度も食べたことがありません。クジラベーコンも嫌いじゃありませんが、クジラベーコンが普通に売られていた頃は、クジラベーコンより普通のベーコンの方が好きでした。





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最終更新日  2014.03.31 23:30:36
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