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カテゴリ:雑記
これで、テニス4大大会(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)のすべてをWOWOWで見ることができるようになります。 私は全豪、全仏、全米を見るためだけにWOWOWを、ウィンブルドンを見るためだけにNHK-BSに加入しており、他の番組はほとんど見ないというなんとももったいない状況だっただけに、個人的には朗報(NHK-BSを解約できる)なのですが、テニス界全体のためには今回の出来事は大変残念だと思います。 というのも、「テニスはあんまり興味ないけど、とりあえずウィンブルドンくらいは見ておくか」といった層は日本ではある程度存在すると思われ、無料でウィンブルドンを見られる機会がなくなってしまうことは大きな損失だと思うからです。 日本では70年代にテニスブームがありましたが、世界的にテニスがメジャーなスポーツになるきっかけとなったのは、何といっても1980年ウィンブルドン決勝のボルグvsマッケンローです。 第4セットタイブレークの18-16というスコアはもはや伝説となっています。 どうやらこの試合が、初めて世界中で生中継されたスポーツイベントだったらしく(注:アメリカでもヨーロッパでもアジアでもオーストラリアでも・・・という意味)、イエス・キリストのような風貌で感情を表に表わさず、正確無比なストロークで淡々とプレーするボルグに対し、感情表現豊かに攻撃的なネットプレーで勝負するマッケンローといった好対照な2人のマッチングが対戦を非常に面白いものにしたことも幸運でした。 激闘の末、前人未到の5連覇を達成したボルグが芝の上にひざまずき、神に祈るような仕草をしたこと、それに対してベンチ(当時は「イス」ですが)に座り大きくうなだれるマッケンローの対比もまた印象的で、テニスはワールド・スポーツとして歩み始めたのでした。 それ以降、それまでテニスが盛んでなかった東欧、ロシア、南米からも次々と有力選手が登場したこともこの試合抜きにはあり得なかったと言われています。 私はこの試合は残念ながらビデオでしか見ていませんが、うわさ通りの手に汗握る好ゲームでした。 (展開は現在のテニスとは比べ物にならないくらいスローですが。これは主にラケットの進化によります。ただし、遅いからレベルが低いとは一概には言えません。) ちょっと話がそれましたが、言いたいことは、このような素晴らしい試合が放映されるかもしれないのに、それを日本の「潜在的」テニスファンに届けることができないのは非常に残念だ、ということです。 他の4大大会の地上波放映も、相次いで縮小&打ち切りの憂き目にあっており、ますますテニスがマイナースポーツになっていきます。 バレーボールなんか、日本が弱くてもゴールデンタイムに放送してますよね。なんであれだけ盛り上がるのかわかりません。まあ、テニスはああいった盛り上がるようなスポーツじゃないですけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.01.11 18:03:28
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