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カテゴリ:投資論
例えば10年間投資をする上で、バイアンドホールドが良いか、タイミング投資が良いか。 よく言われるのは 「パフォーマンスを稼ぐのはほんの短期間での急上昇である。最高の10日間を逃したらパフォーマンスは著しく下がってしまう。」 ということです。 つまりこの根拠でもって 「タイミングを計ることによって最高の10日間を逃してしまったら意味がない。よってバイアンドホールドが優れている」 とされるわけですが・・・ 逆に、 最悪の10日間を回避できたらパフォーマンスを著しく上げることができるのではないのか? という疑問が湧きます。 バイアンドホールドすることによって、最高の10日間を享受できるとともに、最悪の10日間も甘受しなければならないわけです。 となると、タイミング投資をしようがバイアンドホールドしようが、有利不利はないのでは?という結論になりそうな気がします。 実際は、株式投資は時間とともに株価が増大するプラスサムゲーム(少なくとも歴史的には)ですから、ずっと掛け続けている分、バイアンドホールドが有利と言えると思います。 あるいは、「上昇の仕方」と「下落の仕方」が非対称であれば(つまり、上げは急だが、下げはダラダラ)ということが示されるのであれば、バイアンドホールドが有利と言えるかもしれません。 普遍的に機能するタイミング投資法があれば、バイアンドホールドを超えることができると思いますが(たとえばバリュー系の機械的投資法などいくつか統計的には示されています)、なかなか難しいのではないでしょうか。 ないとは言いませんけど。 まだ読んでいませんが、この本に答えとなるようなことが書いていないか、気になっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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