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テーマ:デジタル一眼レフカメラ(8)
カテゴリ:家電・自動車・工業製品
ソニーとパナソニックが、デジタル一眼レフカメラの市場に参入し、いよいよ次世代に生き残るメーカーを決める戦いが始まりました。20年来の一眼レフカメラユーザーとしては、それぞれの個性を生かして共存していってもらいたいところなのですが、近頃はカメラに限らずオセロ市場と言われています。圧倒的優位に立っていたはずのシェアNo.1メーカーが、突然オセロゲームのようにひっくり返され撤退へ追い込まれることもある。キャノンもニコンも安心はできません。しかし、度を過ぎた開発競争は、本当はユーザーのためにはならないと思います。カメラは精密機械ですから故障します。昔は高級機を買えば20年くらいは造り続けられ、部品の供給も問題ありませんでした。今はそういう息の長いモデル開発はまれになってきています。
ソニーがコニカミノルタの事業を引き継いだとき、コニカはともかくミノルタの永い歴史は終わったと涙がでました。私の買った始めての一眼レフカメラはミノルタα7000というカメラでした。世界初の量産オートフォーカス一眼レフカメラで一世を風靡した名機です。しかしこのカメラの良いところはオートフォーカス以前にカメラとしての使い勝手がとても優れていました。ミノルタは昔から使い勝手のいいカメラを作るのが得意なメーカーでした。そんな伝統もこれからはソニー色に染められて、デザイン至上主義の衣をまとうようになるのかと思っていました。しかし、ソニーは、αのブランドを継承し、昔のαレンズも使えるモデルを投入してきました。ソニーのロゴをペンタプリズムに輝かせて。 一方、パナソニックは、デジタルコンパクトカメラの技術をじっくりと磨き、満を持しての一眼レフ参入です。従来の常識にとらわれない画期的な製品がぞくぞくと登場してくるかも知れません。 デジ一眼では、今の市場ではキャノンが圧倒的に強く、ニコンはレンズ性能やボディのコンパクトさで苦戦を強いられています。ソニーはコニカミノルタの技術をベースに名門ドイツのカール・ツァイスのレンズと、ソニーならではのIT技術を駆使して、追撃してくるでしょうし、パナソニックは、これまた定評のライカレンズを引っさげ、家電などあらゆる分野での高い影響力でデジ一眼カメラ市場に大改革をもたらすかも知れません。以前にも書いていますが、デジ一眼レフカメラはまだ規格の定まらない不安定な市場です。最大の問題は撮像素子の大きさが各メーカーばらばらであることです。撮像素子の大きさはレンズの焦点距離と密接な関係があり、これが統一されないととても面倒なことになります。キャノンは自社内でも35mmフルサイズから独自サイズまでばらばら、ニコン、ソニー、ペンタックスはAPS-Cサイズ、オリンパス、パナソニックはフォーサーズと呼ばれるサイズとなっています。 この状況ではちょっと買う気になれません。ユーザー本意で考えるのであれば、35mmフルサイズに統一し、従来のフィルムカメラの時代のレンズ使いのノウハウを継承できるようにしてもらいたいです。その上での各メーカーの個性を発揮しての勝負をしてもらえばユーザーとしてはとても面白いです。各メーカーにお願いしたいのは、ぜひ、10年くらいは永く愛用できるカメラを作ってもらいたいことです。私にとっては一眼レフカメラはけっして消耗品ではないのですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月25日 15時02分25秒
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