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2006年01月09日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:CD・DVD・楽器
鍵盤を用いない自作電子楽器 "Crackle Box" などの演奏家、ミッシェル・ヴァイスヴィッツ (Michel Waisvisz) の、1977年から2000年に録音された演奏・作品集 "In Tune" を聴いてみました。

ドイツの Claxon/FMP から1978年にリリースされた LP "Crackle" から抜粋してリマスターされた4曲と、それ以降の録音が5曲収録されています。

MICHEL WAISVISZ/IN TUNE

60年代からライヴ・エレクトロニクスを始め、70年代のヨーロピアン・フリーミュージックのシーンでも活動してきた経歴から、シリアスなサウンドを想像してしまいがちですが、意外にもモンド音楽的な軽さに満ちています。

典型的なシンセ音による脱力コード伴奏の上に、頭がおかしくなりそうな抽象的パルス音が重なってきたりと、イージー・リスニングからも即興音楽からもはみだす、独特な演奏です。

70年代に、スティーヴ・レイシーの "Lumps", "Saxophone Special" アルバムに参加したことでも知られています。確かにある種のユーモア感覚は、レイシーと共通したものがあるようです。6曲目、Steve's pipe (for Steve Lacy) は、即興中心と思われるかなり奇怪な楽想が、アルバムの中で特に際立っています。

4曲目で、デレク・ベイリー (Derek Bailey) のアルバム "Solo Guitar Volume One" に収録されたミシャ・メンゲルベルグの曲 "Where is the police?" の一節が飛びだしてきて、思わずニヤリとさせられます。イクイップメントに凝っていた70年代前半のベイリーにとって、ヴァイスヴィッツはきっと気になる存在だったでしょう。前述 "Saxophone Special" で、ふたりは共演しています。

FMシンセサイザーやサンプラー、ソフトウェアも使用した近作は、リズミカルなパルスの反復が目立ちますが、ストイックなミニマル一辺倒ではなく、やはりどこかユーモラスです。

モンド・ミュージック好きと即興音楽好き、どちらにも聴いてもらいたいアルバムです。

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最終更新日  2006年01月09日 20時17分33秒
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