まったりしましょ♪

『いろはにこんぺいと』くらもちふさこ



チャコは、幼なじみの達ちゃんが好き。
ところが素直になれず、高2で一緒のクラスになる迄、
2人の関係は冷ややかなまま。10年越しの想いの行方は…？


以上解説


中学高校と別マを買ってたので
その当時からくらもちさん大好きでした。
この作品は1982年の作品で、それなりに時代は感じます。
そして絵には好き嫌いがあると思いますが(私もどちらかというと苦手)
しかしストーリーはやっぱいいです。


舞台は会社の社宅に住むチャコと達ちゃんたちの話です。
この社宅はくらもちさんが住んでいた
社宅がモデルになってるみたいです。

この社宅にはいろんな人が住んでいて
主人公チャコは、同級生で生徒会長をしてる達ちゃんが好き。
幼なじみなんだけど小中高とお互いを避けあう二人。
一緒のクラスになってちょっとづつ
昔のように話せるようになっていく・・・

その持っていき方がとっても上手い
避けあってた二人が、自然に打ち解けていく。
お互い苗字で呼んでいたのに
打ち解けていくうちに、いつのまにか
昔の呼び名で呼び合っている。

達ちゃんに彼女ができる切ない気持ちや
親友の幸せを願うのにうらやましいという葛藤
とても引き付けられます。
達ちゃんもチャコの事何とも思っていなかったのに
だんだん惹かれていく・・・


達ちゃんが引っ越しで社宅から出て行くことになり
今までの思いを告白するシーンはよかった。
過去のことを振り返り、


「忘れたふりして　あたしはいつも

　　　　　　ひそかに優越感に　ひたっていたんだわ」


このセリフ切ないぃ～

ありきたりのストーリーなんだけど
くらもちさんが書くと、こんなに
ステキに仕上がるのですなぁ・・・

くらもちさんは女の子の感情を
いつもリアルに書かれています。

同じ社宅のクンちゃんもとってもいい味出してたな～


くらもち作品で「天然コケッコー」が映画化するらしい。

こちらも読んでみたいな。

私　的　評　価
　　　５　段　階