カテゴリ:漫画
『IS―男でも女でもない性』六花チヨ
確率として2000人に1人。 声も出せずに震えている私達を知ってください。 <CASE 1:ヒロミ> 戸籍の性別は空欄のまま――。 女として育ってきたけど“フツウ”と違う身体。 一生恋愛できないと思っていたヒロミに、同僚から突然の告白が。 身体のこと、好きな人に知られたら!? デリケートな「IS」の問題を恋愛を通して描く! <CASE 2:竜馬> 17歳の夏、僕の身体は女性化しだした――。 「女」だと感じる心を抑え、必死に「男」を演じてきた竜馬。 自分らしく生きようと、カミングアウトするのだが!? 「IS」として生きることの難しさと喜びがここに! 以上解説 本屋で1巻を立ち読みしてて、 もっとじっくり読みたいと大人買いです。 半陰陽っていうのはなんとなく知ってたけど この作品を読むまで、ISという言葉は知りませんでした。 2000人に1人の確立で産まれるらしいです。 そんなに珍しいことではないと思います。 なのになぜ、こんなに世間では認知されてないのか デリケートな問題なので 簡単に取り上げられないというのはわかるけれど だけどあまりにも認知度は低いと思います。 この漫画では、1巻ではヒロミと竜馬 2巻以降では春が産まれるところから始まります。 両親の葛藤や、本人の苦悩、周囲の認知度などが 赤裸々に書かれています。 2巻から登場する春は、戸籍は女だけど 男女どちらの器官も持って生まれ 心は男なのに、体は成長するにつれ女になっていく・・・ そしてやがて恋をする。 中学では春の意見をくんでくれて 男子学生として通わせてくれたけれど高校では 女子高生として通わなければならなくなり 何度も悩んで、つまづいて、泣いて それでも春は自分に正直に生きたいと IS(インターセクシャル)のことを学校のみんなに カミングアウトするのだけれど・・・ もうもう春のがんばりに涙です そして春の切ない恋にも涙・・・・ 絵はちょっと未熟なところはあるけれど ちゃんと取材などをしているそうで とてもわかりやすいです。 作者の伝えたい思いもちゃんと伝わってきます。 私も母親なので、ISの子が産まれる 可能性もあったかもしれません。 それはみんなに言えることです。 この作品を読んで、また一つ勉強になりました。 以前、戸部 けいこさんの「光とともに…」 を読み、そして篠原涼子さん主演のドラマ「光とともに・・・」を見て 自閉症のことを知りました。 世間に認知してもらうには、やはりテレビの力は とても大きいです。 けれどやっぱりデリケートな問題なので数々の配慮も必要です。 とにかく沢山の人がこの漫画を読んで ISのことを理解して 当事者の人、その家族の人が安心して暮らせる 世の中になって欲しいです。 私 的 評 価 5 段 階 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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