カテゴリ:小説
『きよしこ』 重松 清
少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。 言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。 思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。 そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。 ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。 伝わるよ、きっと―。 大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。 以上解説 吃音(きつおん)に悩む少年きよしの、小学生から高校生までが書かれています。 吃音(きつおん)とはどもることですね。 小学生のとき、私のクラスにもいました。 男の子だったけれど、クラスの人気者で 頭も良くて、本読みのときどもっていたけれど 私はあまり気になりませんでした。 ほかの子たちもそこまで気にしてるようには思えなかったし。 緊張してるんだな~くらいにしか感じなかったけれど 今思うと、あの症状が吃音というのだと思いました。 言いたくても、どもってしまうので いつも言葉を選んで、うまく気持ちを伝えられないきよし。 父親の仕事の関係で転校が多く、そのたびに 自己紹介をしなくてはならなくてそれがとても苦痛。 7つの話にまとめられていて 個々の話で出てくる人たちの吃音に対する 反応もそれぞれちがいます。 吃音に悩んでいたきよしが 教師になりたいと思っていたところは驚きました。 主人公の少年きよしが、悩みながら少しずつ成長していき 読んだ後は、重松さんの想いがリンクし きよしを心から応援したくなる素敵なお話です。 私 的 評 価 5 段 階 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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