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2013年09月01日
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今日のまとめ

  1. ブラジルは欧州からの受注の落ち込みが目立った
  2. ロシアは比較的悪化のペースが緩慢である
  3. インドは国内からの新規受注の弱さが足を引っ張っている
  4. 中国は米国からの受注が低迷している
  5. BRICs全体に景況感は悪化の一途を辿っている

ブラジル

ブラジルの5月の製造業購買担当者指数は50.4でした。これは4月の50.8から悪化しました。

ブラジル製造業購買担当者指数(香港上海銀行)

ブラジルの製造業購買担当者指数は1月に53.2のピークを付けて以来、ずっと減速しています。新規輸出受注は4月に落ち込んだ後、5月も低迷を続けました。とりわけ欧州からの引き合いが弱いです。新規の注文が低水準なので、企業は手持ちの受注残を消化することで生産を続けています。受注残は3カ月連続して減少を見ました。雇用は4月に続いて5月も減少しました。生産そのものは未だ拡大しています。仕掛品ならびに完成品の在庫はともに減少しました。

ロシア

ロシアの5月の製造業購買担当者指数は50.4と4月の50.6から若干下がりました。

ロシア製造業購買担当者指数(香港上海銀行)

落ち込みを見せていた新規輸出受注が安定したことで新規受注全体も若干持ち直しました。しかし生産には余り反映されませんでした。雇用は7カ月連続で縮小しました。しかし縮小幅は小さくなっており、底打ちの兆しが見えています。仕入れ価格は上昇しています。

インド

インドの5月の製造業購買担当者指数は50.1と4月の51からさらに弱まりました。

インド製造業購買担当者指数(香港上海銀行)

これで3カ月連続して指数が弱まったことになります。新規輸出受注は堅調で、1月以来、最も強い数字でした。その半面、国内からの受注は弱く、全体の新規受注の足を引っ張りました。生産高は2009年3月以来、はじめて50を割り込みました。仕入れコストにはインフレ・プレッシャーがありますが、最終製品の価格への転嫁は上手くいっていません。雇用は若干拡大しています。

中国

中国の5月の製造業購買担当者指数は49.2と弱かったです。これで4月の50.4に次いで、2カ月連続で指数が弱まったことになります。

中国製造業購買担当者指数(香港上海銀行)

新規輸出受注は2カ月連続して下落しました。米国からの受注が弱かったことがその原因です。これを受けて新規受注全体も下落しました。一方、生産の方はまだかろうじて50以上となっています。これで7カ月連続して生産が拡大したことになります。雇用は縮小しています。新規購買も縮小しており、仕入れ価格も下落しています。納期は短縮しています。これらは全て経済が弱いことを示す兆候です。

まとめ

BRICsの全ての国々がモメンタムの鈍化を経験しています。このところBRICsの株は冴えない展開が続いていますが、上に見たような経済の停滞から考えて、これは不思議ではないと思います。






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最終更新日  2013年10月08日 15時39分50秒


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