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石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

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2006.10.07
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カテゴリ:新録かきおろし

日本ペンクラブ:編/栗本薫:選『いま、危険な愛に目覚めて』集英社文庫
「片腕」川端康成
「踊る一寸法師」江戸川乱歩
「侏儒」栗本薫
「獣林寺妖変」赤江瀑
「前髪の惣三郎」司馬遼太郎
「会いたい」筒井康隆
「カイン」連城三紀彦
「公衆便所の聖者」宇能鴻一郎
「星殺し(スター・キラー)」小松左京
「日曜日には僕は行かない」森茉莉

このアンソロジーの中では、
何と言ってもウノコー先生の『公衆便所の聖者』が史上最強・前代未聞の大傑作ですな。

芥川賞作家であるウノコー先生には、
初期の頃には、こういう傾向の作品が数多くあって、
「あたし、○○なんです」
「ジュンって、しちゃったんです」
「えっと、あとがきです」(←それ違う)の陰に隠れて、
ほとんど顧みられていない…と言われていたのは数年前で、
今では逆に、最近の意欲的なアンソロジーなどで
耽美・猟奇・グロテスク傾向の作品群が、けっこう陽の目を浴び始めてきていて、
むしろ「あたし、新井素子なんです」系統の本こそが手に入り難くなっているようです。
(昔は、あんなに流行って、あんなにたくさん出ていたのにねえ。)

『公衆便所の聖者』みたいな小説を、
もっと読みたいんですよ~、と思っても、
かつてはウノコー先生の個人短篇集では、この本ぐらいしかなかった。
(しかも、気がついた時には入手が極端に難しくなっていた)

img_41.jpg 宇能鴻一郎:著『花魁小桜の足』双葉文庫
「花魁小桜の足」
「鏡の妖魔」
「畜殺部屋」
「公衆便所の聖者」
「プラスチックの妻」
「恍惚の玩具」
「魔楽」
「甘美な狂気」
「縄目の快楽」

オレも実物を読んでないんで、詳細は分からないんですけど、
もしかしたら、耽美傾向ばかりの作品だけを集めている…わけでもないのかも知れない。

つい最近、去年の暮れに、
本当にウノコー先生の耽美傾向作品ばかりを集成した単行本が出ましたよ。
【ふしぎ文学館】の1冊です。

べろべろの、母ちゃんは…
宇能鴻一郎:著『べろべろの、母ちゃんは…』出版芸術社:ふしぎ文学館
「地獄の愛」
「柘榴」
「花魁小桜の足」
「菜人記」
「わが初恋の阿部お定」
「狩猟小屋夜ばなし」
「美女降霊」
「べろべろの、母ちゃんは…」
「お菓子の家の魔女」
「リソペディオンの呪い」

ここに『公衆便所の聖者』も含まれていたら、最高だったんだけど。

あ、あと、どうせなら『異形の白昼』に入っていた『甘美な牢獄』も欲しい。


筒井康隆:編『異形の白昼』集英社文庫
「さまよう犬」星新一
「蜘蛛」遠藤周作
「くだんのはは」小松左京
「甘美な牢獄」宇能鴻一郎
「孤独なカラス」結城昌治
「仕事ください」眉村卓
「母子像」筒井康隆
「頭の中の昏い唄」生島治郎
「長い暗い冬」曾野綾子
「老人の予言」笹沢左保
「闇の儀式」都筑道夫
「追跡者」吉行淳之介
「緋の堕胎」戸川昌子

【ふしぎ文学館】のほうの編纂方針が
「アンソロジーでも読めるものは、そっちで読めばいいから、採らない」ということなら
仕方ありませんが。





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Last updated  2009.04.15 13:35:28
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