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「カンタン刑」(『カンタン刑』より) 「首吊り三味線」(『連想トンネル』より) 「涸いた子宮」(『イースター菌』より) 「ヘッド・ワイフ」(『ヘッド・ワイフ』より) 「おれの人形」(『怪奇日蝕』より) 「マイ・アドニス」(『ヘッド・ワイフ』より) 「血の海」(『怪奇日蝕』より) 「アイス・ベイビー」(『アイス・ベイビー』より)※初文庫化 「メニエール蝉」※初単行本化・初文庫化 「塵もつもれば」※初単行本化・初文庫化 「鉄輪の舞」(『アイス・ベイビー』より)※初文庫化 「東城線見聞録」(『イースター菌』より) 劇画「仕置猫」間羊太郎:原作/上村一夫:画 ※初単行本化・初文庫化 巻末エッセイ「破壊されて嬉しかった日」平山夢明 「解題」五所光太郎 五所くんが「解題」で書いていないことを書きます。 * 『メニエール蝉』は、 1980年に保健同人社の健康雑誌「はつらつ」で発表されたショートショート。 今までは、まったくの単行本未収録作品でした。 式貴士が「はつらつ」に発表したショートショート作品は、 現在までのところ、以下の4篇の所在が判明しています。 「同相会」1979.08 「永遠のアイドル」1979.12 「百面相」1980.03 「メニエール蝉」1980.07 このうち、『同相会』『永遠のアイドル』『百面相』の3篇は、 ちょっと珍しい方法で単行本化(文庫化も)がされていました。 この、それぞれ独立した3本のショ−トショートを、 ひとつの話に強引に繋ぎ合わせて、 全体を覆う形での新たなアイディアも付け足して、 『SF作家倶楽部』と題された1本の短篇小説として改稿して、 第4短篇集『吸魂鬼』に収められていたんですね。 式貴士:著『吸魂鬼』角川文庫 「SF作家倶楽部」 「吸魂鬼」 「エイリアン・レター」 「海の墓」 「カメレオン・ボール」 「触覚魔」 「シチショウ報告」 (『SF作家倶楽部』での収録は、 初出の順番と違って『百面相』『永遠のアイドル』『同相会』の順。) そして、そこから溢れた唯一の「はつらつ」発表作品が『メニエール蝉』。 そういう理由から、これまで単行本未収録のまま、放っておかれたわけです。 もし『メニエール蝉』を単行本に収録しようとするのならば、 あらためて『同相会』『永遠のアイドル』『百面相』も 元の独立した形にバラして、 「ショートショート4篇」として、まとめ直したほうがいいのか? そうなったら『SF作家倶楽部』の構成は捨てられてしまいますが、 それなら『SF作家倶楽部』の末尾に、 『メニエール蝉』ひとつだけをポツンとブラ下げておくべきものなのか? これは考えどころだったわけですよ。 30年経ったら、答えが出た。 短篇傑作選の文庫に、「未収録作品・発掘!」としてオマケで入れる形がベストだった! * 『塵もつもれば』も、 今まで単行本未収録だった作品。 というか、実在すら知られていなかった作品。 よく見つけてきたなあ。 「問題小説」1985年6月号に発表。 「問題小説」掲載の、 式貴士の単行本未収録作としては、 これまでは『不透明な壁』(1985.02)という作品が判明していましたが、 まだ他にもあったんですね。 1985年6月といえば、 SF作家【式貴士】としては最晩年にあたります。 (もはや完全に【蘭光生】としてだけ仕事をしていた時期。) もしかしたら最後の【式貴士】作品になるのでしょうか。 今までは、確認されていた【式貴士】名義の最後の作品は 『リモコン・レディ』(三和出版「オール官能」1985.04)だったのですが、 その後になっても、まだSFを書いていたんですね。 …いや、これがSFと言えるとすれば、だが。 まさしく「最晩年の作」というに相応しい、 この理屈っぽさ。 しかし、こういう理屈っぽいところこそが式貴士の味なのだから、これでヨシ! この記事のトラックバックURL:
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/ishikawasei1/diary/200802120000/78f70/
『メニエール蝉』の「蝉」の字は、
本当は旧字(「単」の上の部分が「ツ」ではなく「口口」)なんだけど、 そうやって正確にネット上で表記しようとすると 【式貴士と私】のHTMLデータが崩壊してしまうので、 涙を呑んで、どこでも「蝉」で通します。(2008.02.12 21:52:41) ■トラックバック(1)
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