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カテゴリ:職場の人々
うちの会社の部署に、『女帝』の名にふさわしい女性がいる。女帝は男性からの人気も高く、『女帝って可愛いよな~』『あの笑顔がいいよな~』という話もよく聞く。
そんな女帝はとってもリッチ。女帝は会社から駅1つ分くらいのところに住んでいるのだが、ほとんど毎日タクシーを使って通っているのだ。夏場なんかは暑い中頑張って歩いて会社に通っている同僚たちを尻目に、クーラーのきいた涼しい社内から素敵な笑顔を振りまきながら『御機嫌よう(´∀`)』と言わんばかりに同僚に向かって手を振るのだと言う。 さて、ちょっぴり話は変わって、それはある雪がちらつく夜9時前後のこと。会社から車で帰ろうとしていると、正門付近で1人のサラリーマンが傘もささずに歩いていた。ベージュのトレンチコートを羽織り、うつむき加減で歩く中年の男性。その背中には、なんだか哀愁が漂っていた。 っていうか。よく見たら同じチームの貫禄ある派遣さん@女帝のご近所さんじゃないか。この雪の中、傘もささずに30分の家路を歩くつもりなのか!? 流石に声をかけた。 私「良かったら乗って行きませんか?」 貫禄ある派遣さん「いいんですか?助かります!」 車中にて。 貫禄ある派遣さん「いや~、助かりましたよ~!正直ちょっとしんどいな~って思ってたんですよ。でも、、、 雪に濡れて風邪を引いて、 仕事を休むのもアリかなって(*´∀`*) 」 お忙しいそうですもんね。。。(;´∀`) そういや、派遣の皆さんって本当に休み取らないよなぁ~。うちの会社的には取っていただいても全然問題ないはずなのだが。マジで風邪引いたときくらいしか休まないんだろうか。 貫禄ある派遣さん「それにしても、本当に車通勤っていいですよね~!実は私も買っちゃおうかな~って考えてるんですよ~!」 私「いいんじゃないですか?(´∀`) 」 貫禄ある派遣さん「でも、、、 買ったら女帝の足にされそうな 気がするんですけどね!」 そうか、ご近所だもんな~。女帝の専属タクシーにされちゃうってわけですね。まぁ、あんなキレイな女性と毎日ドライブできるんだったらいいんじゃないか?と思うんだけど。 ただ、貫禄ある派遣さんは単身赴任の身。変な誤解されちゃうかもね(; ´∀`) そんな貫禄ある派遣さんだが、女帝ほどではないが、朝時々タクシーで来ていたりする。女帝とはご近所さんだから、同じ駅のタクシー乗り場を利用するらしいのだが。ある日、女帝が貫禄ある派遣さんにこんなことを聞いていた。 女帝「そう言えば、最近タクシーには乗りましたか?」 貫禄ある派遣さん「え~っと・・・どうだったかな?」 女帝「この前乗ったとき、顔なじみのタクシーの運転手さんとお話してたんですけど、朝お客さんから、、、 『オッサンが乗ってしまって すみませんでした!』って 言われたって言ってたんです」 貫禄ある派遣さん「ああ!あのときか!」 おお、ビンゴか! 貫禄ある派遣さん「いや、あれはですねぇ、実は私が乗った瞬間、運転手の方から『お客さんの行き先まで、よく女性の方乗せるんですよね~』って言われちゃったんですよ」 女帝「多分、○×タクシーの運転手さんですよね。よく乗るんですよ~(´∀`) 」 貫禄ある派遣さん「多分、その人に気に入られてますよ(・∀・) 」 さすが女帝、その人気は会社だけには留まらないというわけか。 貫禄ある派遣さん「なんかそう言うのもあって、最近ちょっと気を遣ってるんですよ?乗り場にタクシーが1台しかないときとか困るだろうなって思って、駅の反対側まで行って乗ることもあるんですから」 女帝「そうなんですか?」 貫禄ある派遣さん「それにですよ~。前1台しかいなかったとき、その1台に近づいたら、、、 急に『予約中』に変わって 発進したこともあったんですよ! でも、そんなタイミングよく予約が入るわけないじゃないですか!そう思ってたら、案の定ロータリーを1周してまた戻ってきたんですよ。多分、いつも乗るアナタのことを待ってたんだと思いますよ?」 女帝「そうなんですか。。。(; ´∀`) 」 貫禄ある派遣さん「それにしても、あの運転手さんのタクシーはいつも駅の西側にいますよね。東側では見たことがないんで」 女帝「いや、そんなことないですよ?私がたまたま東口に回ったとき、その運転手さんに会いましたけど」 貫禄ある派遣さん「・・・それって、、、 実は付回されてるんじゃないですか?」 女帝「 (; ゚∀゚)!? 」 貫禄ある派遣さん「『あ、今日は東側に行きそうだ!』って言うのをずっと見てて、タイミングよく回り込むようにしているとか!それに、さっき言った『予約中』に変わったときも実はそちらの家にちょっと近づいて行ってましたよ?」 だいぶ気に入られてるみたいですね。 っていうか。 私「それやったら、いっそのことタクシーを家に呼んだらいいんじゃないですか?」 貫禄ある派遣さん「そう!多分専属タクシーとして喜んで行ってくれると思いますよ?」 女帝「いや、、、 それをやってしまったら ほんまにあかんかな~って(;´∀`) 」 なるほど、、、タクシー通いから出来れば脱出したいというご意志はお持ちのようだ。それなら確かに家まで呼んでしまったら終わりって考えも分かる気がする。 ちなみに、最近は寒くて余計に起きられないから、タクシーに頻度がますます高くなっているそうです。 ちょっとリッチな女帝のお話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.19 00:48:03
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