(17)ルーチェルーチェ・・・記念すべき第一号さて、お話は就職がほぼ内定してから東京に戻った三ツ目ちゃん(あっしの事)が、 大学を卒業するまで、どのように過ごして行ったか展開してまいりやす。 ★意気揚々として、新聞販売店に戻ったあっしは 東京での親代わりとでも言うべき、店主のSさん(このコロはオジサンと呼んでました)に 最初に報告しやした。 ・・・オジサンは、じっくりと言葉を選ぶように言ってくれやした。 『そうか。。。よくやったな! しかも3日でよく決めたもんだ。。。』 『しかしなあ、三ツ目ちゃん、自動車のセールスは厳しい世界だぞ! 覚悟して行かなきゃな(笑)』 そんなに自動車会社を選んだことが大変なことなのか? あっしにはオジサンの『励まし』とも受け取れる、 妙に重い口調が気になって仕方がなかった。 大学のゼミの仲間にも、就職がほぼOKだと言うことを話したりしたのだが、 誰も本心から喜んでくれるような素振りを見せてくれない感じだし・・・。 ●今から思えば・・・、 あっしが大学の法学部卒として内定を決めてくるような職種ではなかったのかも知れないですが、 自分自身は、そんな事には無頓着で、何でもやってみたかった時期だったので、 自動車を売る事がそんなに難しいことなの?・・・と思うばかりでやんした(笑) どうにも腑に落ちない返事ばかりなので、 ゼミの先生であるK教授のお宅に伺い、奥様にも報告しやした。 『三ツ目ちゃん、貴方はそれが一番良い選択だったのよ。』と奥様が言って下さいやした。 そして、恩師はあっしに向かってこう言いやした。 『いいかい、三ツ目ちゃん。 人生における選択というものは その時がどうあれ、勇気を持って取り組んでいけば あとで必ず、花開くものなんだ。 そこで自分を卑下した者は、 厳しい世の中に打ち勝ってゆく事は出来ないんだ。 胸を張って、堂々と行きなさいよ(笑)』 ・・・うっそ~!! ここでもまた励まされてしまった(^^ゞ ただ、この先生がこういうのも無理はありやせん。 何せ、ここのゼミからの卒業生はすべて銀行や証券マン、 最高クラスで日銀や外交官、弁護士や大学助教授までいらっしゃるのですから。。。 他の人と比べて、『卑下するなよ』と言ってくれたのかも知れません。 ・・・まあ、そんな訳で意気揚々と凱旋帰京したつもりが あちらこちらで『自動車セールス?』『やめたほうがいいぞ。』と心配されやしたので やや面白くない日々を過ごしていたあっしですが、 じつは、夏休みも明けた9月のある日、ついにやってしまったのです!!! そうでやんす。。。 あっし、入社もしていない会社のクルマ:ルーチェを 販売してしまいやした(爆!! 記念すべき販売第1号を!!(●^o^●) 事のてん末は。。。??? ・・・つづく。。。 次のページへ |