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カテゴリ:投資
今日(6日)は、アナトリア通信(AA)では、トルコ経済に関する重要そうな記事は特にありませんでした。強いて上げるとすると、トルコにおける銀行総預金残高が1兆トルコ・リラ(TL)を超えたという記事と、「外国企業がトルコに競って進出している」という2つの記事が出ていました。今日はその内、外国企業のトルコへの進出状況に関する記事を紹介します。 なお、最近のリラ安を受け、中央銀行がリラ安対策として預金準備率に組み込むことができる外貨の45%から40%に割合を引下げた(管理者注:この措置によって、トルコで活動している銀行は、中央銀行により多くのTLを預けることが必要になり、一般的には外貨を売却することが予想されます)という記事も出ていました。
また、アナトリア通信(AA)では紹介されていませんが、リラ相場の下落が続いています。今日、ドル/TL相場は1ドル=5.2845TLまで、また、ユーロ/TL相場は1ユーロ=6.053645TLまでリラ安が進行し、リラの史上最安値が更新されました。 また、アナトリア通信(AA)でも、今日の株式市場の状況を紹介する記事の中で短く紹介されていますが、今日、株式相場が93,567.43ポイントまで低下し、結局、先週終値から1.50%低下した状況を受けて、アナリストたちは今後の見通しとして、アメリカがイランと中国に対してどのような発表をするかが注目されると指摘しています。なお、同記事の中では下落理由として紹介されていませんが、エルドーアン大統領が、アメリカがトルコに対して行った制裁に対して同様の制裁をアメリカに対して行い、もしもアメリカの司法長官と内務長官(?、アメリカとは制度が違っているので、FBIなどの警察組織がトルコの内務省により近いと思います)の資産がトルコにあった場合にはそれを凍結すると発表したことが株安・リラ安の拍車をかけた可能性が指摘されています。
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今日紹介する記事は、2018年上半期における外国企業のトルコへの進出状況に関する記事となっています。今日(6日)付のアナトリア通信(AA)の記事です。 見出しは「外国企業がトルコに競って進出している」です。 アナトリア通信(AA)記者がトルコ商工会議所連合(TOBB)の統計から導き出した情報によれば、今年1~6月には、株式会社580社、有限会社5,202社の合計5,782社の外国資本企業が設立されました。昨年同期には株式市場420社、有限会社2,418社の合計2,838の外国資本会社が活動を開始しました。その結果、今年上半期に設立された外国新会社は、昨年同期と比べて103.7%の増加を示しました。 これらの会社を設立県別に見た場合、今年上半期には31県で株式会社が設立されました。最も多くの外国資本株式会社が設立されたのはイスタンブル県でした。外国資本株式会社382社が活動を開始したイスタンブル県に続き、47社のアンカラ県、44社のイズミル県、25社のアンタリヤ県、20社のブルサ県となりました。 これらの外国資本会社は、イスタンブル県で1億3,272万3,535リラ、アンカラ県で1,153万6,497リラ、イズミル県で617万1,500リラ、アンタリヤ県で252万4,950リラ、ブルサ県で364万リラの投資を行いました。 有限会社の分布を見た場合、今年上半期には66県で活動を開始しました。イスタンブル県では3,151社が、メルスィン県では276社、ガーズィアンテプ県では273社、ハタイ県では236社、ブルサ県では217社が設立されました。これらの企業の投資を見た場合、イスタンブル県では5億9,485万4,600リラ、メルスィン県では5,276万1,100リラ、ガーズィアンテプ県では7,811万6,900リラ、ハタイ県では7,075万4,500リラ、ブルサ県では3,989万5,250リラの投資が行われました。
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Last updated
2018.08.07 19:40:37
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