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カテゴリ:投資
今日(21日)も、トルコのマクロ経済に関する重要と思われる記事は見つかりませんでした。一方で、金融関係では、銀行規制監査委員会(BDDK)の投機的外貨取引を抑制するための規制の発表と、トルコ中央銀行(TCMB)による市場へのトルコ・リラ(TL)供給(=外貨投機を促進?)する2つの決定、合計3つの記事が出ていました。
BDDKの規制はこれまでの流れのままだと思いますが、TCMBの決定は最近の流れから逆行しているように見えます。あまりにも人工的な動きをすることによりその後の反発が必要以上に厳しくなるという判断なのか、それとも、今回の過剰変動状況はとりあえず落ち着きを取り戻して平常化したという判断なのか、どのような理由かは不明ですが、短期的には投機促進するような決定にも見えます。 今日はこの金融関係の3つの記事を紹介します。
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今日最初に紹介するのは、銀行規制監査委員会(BDDK)から行われた、投機的外貨取引を抑制するための規制の発表に関する記事を紹介します。今日(21日)付けのAA(アナトリア通信)の記事です。 見出しは「銀行規制監査委員会(BDDK)は、『外貨に関する決定は、市場における権利濫用の市場の崩壊を防ぐ目的によるものである』」です。 銀行規制監査委員会(BDDK)は、外貨購入の手続きに関して、自然人の銀行口座への送金、引き出しを1労働日後に実施するとの決定を行いました。 BDDKから行われた発表によれば、最近、相場操作を目的とした投機的な取引により外貨市場の不安定性が生じていること、及び/又は、計画されていると指摘されました。 この状況は、経済の基本的変動制のほかに、貸出制度の効果的な運営により、銀行制度に対する悪影響を形成する可能性があることを明らかにした同発表では、この関連で、経済活動の担い手が時々見られる過剰変動制の影響を被らないようにするために市場が注意深く監視されており、過剰変動が生じている時期には、一部の口座所有者が1日の内に高い頻度で売買を行っていることが明らかにされました。 同発表では、市場は統計と進展に注意が払われ分析の結果として、信用システムが効率的に機能し、銀行制度に対する悪影響を与える可能性を最低限とするため、この外貨購入手続きに関して、自然人の口座に送金し、使用できるようにするために1労働日後に実現するようにするという問題で、同委員会は5月20日に一定の決定を行ったと述べました。 この問題に関する決定は、単に自然人で、1日の内の購入額が10万米ドル以上(他の通貨なら相当額)の外貨購入手続きが該当することが明らかにされました。
次に紹介するのは、トルコ中央銀行に関する記事の1つ目で、スワップ市場にけるTL金利の引き下げに関するもので、これも今日付けのAAの記事です。 見出しは「TCMBは、スワップ市場におけるTL金利を引き下げた」です。 トルコ中央銀行(TCMB)は、スワップ市場におけるTL金利を24%に引き下げました。 1週間物レポ入札を5月9日に行った発表により中断していたTCMBは、今日、入札を再開し、スワップ市場におけるTL金利も25.50%からレポ入札金利である24%に引き下げました。
今日3つ目に紹介するのは、トルコ中央銀行に関する記事の2つ目で、レポ入札の再開に関するもので、これも今日付けのAAの記事です。 トルコ中央銀行(TCMB)は、今日、170億リラ分の5月28日満期のレポの総額方式による入札を実施しました。 TCMBは、5月10日から今日まで、1週間物レポの額方式による入札を実施していませんでした。 TCMBは、今日、総額方式により実施した5月28日満期のレポ入札により、市場に169億9,999万9,978リラを供給しました。 この入札には、558億リラ分の応札がありました。 今回の入札において、最低、平均、及び最高の単純金利は24%となり、最低、平均、及び最高の複合金利は27.05%となりました。
ここからは一言解説です。トルコ中央銀行(TCMB)は、外貨取引が平常化したものと考えて、臨時のトルコ・リラ流動性制限措置を解除したものと思われます。一方で、どれほどの意味があるのかわかりませんが、全く同じ日に銀行規制監査委員会(BDDK)は外貨取引制限を拡大するとの決定を行っています。これまでの両機関の協調が崩れたのかとも思いましたが、そもそもBDDKの規制は、対象者がかなり限られている(自然人で、1日の購入額が10万ドル以上)ように思いますので、どれほどの効果があるのか不明です。 実際、ここ1週間程度は、1米ドル=6.0TL~6.05TLにほぼ収まっている状態であり、落ち着きが出てきたように見えます。しかし、6月23日の大イスタンブル市長選挙の投票に向けて何が起こるか分かりませんので、突然の急激な相場変動にも十分注意する必要があるように思います。
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