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トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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2019.10.26
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カテゴリ:投資

 今日(25)はトルコ経済に関するというよりも、金融市場に関する記事が多く出ていました。昨日行われた金融政策委員会(PPK)会合における政策金利を250ベーシスポイント引下げるとの決定後の為替相場、指標国債の今日の金利、今週の金融投資手段別パフォーマンスなどです。

 これ以外には新しい税金の法律案が国会に提出されたという記事、住宅ローンの低下が住宅販売を増加させたという記事(ただし、先月までの状況)も出ていました。

 今日は、こちらの内の為替相場、国債金利及び今週の金融投資手段別パフォーマンスに関する記事を紹介します。

 

 経済以外では、平和の泉作戦に関連する記事が、とりわけロシア関係の記事(ロシアの外相、大統領府報道官の発言、トルコとロシアの国防大臣の会談)が出ていました。平和の泉作戦の実施の主要目的はPKK/PYDのシリア国境地帯からの排除でしたが、そのPKK/PYDの歴史や最近の状況を紹介した非常に長い記事も出ていました。

 ロシア関係者の発言を簡単に紹介します。

 ラブロフ外相は、ノルウェーの外相との共同記者会見で質問に答えて、ソチにおいてトルコとロシアとの間で達成された合意をシリア政府もYPG/PKKテロ組織も支持していることを明らかにしつつ、「勿論、合意を実行する全ての関係者の権利に敬意を表する」と述べました。また、この問題にNATOの出番はなく、シリア政府とクルド勢力が支持しているトルコ・ロシア合意を実施すべきであると述べました。

 ペスコフ・ロシア大統領報道官は、テロ組織YPG/PKKとロシアの交渉継続しており、その過程で撤退が行われているが、これは簡単な仕事ではないと指摘しつつ、しかし、もしもシリア北部で合意された地域からYPGが撤退しなかった場合には、ロシア軍警察はトルコとYPGの間には入らない、そして、YPGはトルコ軍と対峙することになると述べました。

 ロシア国防省からの発表によれば、ロシア軍警察はソチで行われた合意に基づき、トルコ・シリア国境地帯に派遣され、警戒活動を実施し、テロ組織YPGがトルコ国境から32kmの地域から撤退するための支援を行っています。

 

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 今日最初に紹介する記事は、政策金利を250ベーシスポイント引下げるとの、昨日のトルコ中央銀行(TCMB)金融政策委員会(PPK)会合の決定を受けた、今日の為替相場に関する記事です。今日(25)付けのアナトリア通信(AA)の記事です。抜粋して紹介します

 見出しは「ドル/TL相場は1ドル=5.7770TL水準で取引されている」です。

 昨日、1ドル=5.735.78TLで取引されたドル/TL相場は、前日終値から0.5%上昇して1ドル=5.7652TLで取引を終了しました。トルコ中央銀行(TCMB)金融政策委員会(PPK)は、昨日の会合で政策金利を250ベーシスポイント引下げて14.0%にしました。アナリストたちは、市場の予測は100ベーシスポイントであったが、スワップ市場での取引では300350ベーシスポイントであったことを指摘しました。

 ドル/TL相場は、今日、上昇して寄り付き、09:40現在、昨日終値から0.2%上昇して1ドル=5.7770TLで買い手が見つかっています。

 アナリストたちは、国外ではアメリカと中国の間で行われている貿易交渉とブレグジットに関する進展に関心が向かうことを指摘して、国内では実体経済信頼感指数が注目されると指摘しました。

 テクニカルの観点からは、ドル/TL相場は、1ドル=5.7250TL(ドルから見た)支持線があり、1ドル=5.80TLが抵抗線となると指摘しました。

 

 

 今日2番目に紹介するのは、上でも少し紹介しましたが、今週の金融投資手段別パフォーマンスに関する記事です。これも今日付のAAの記事です。

 見出しは「今週は、株式市場と金(Gold)が利益をもたらし、外貨は損失をもたらした」です。

 取引所イスタンブルで取引されている株式は、週間ベースで平均1.83%、金地金の1g当たり(管理者注:何度か紹介しましたが「トルコ・リラ建ての」という意味です)販売価格は0.90%上昇しました。一方、ドル/TL相場は、0.40%、ユーロ/TL相場は0.79%、それぞれ低下しました。

 BIST-100指数は、今週の最高値が101,238.80ポイント、最安値は97,131.93ポイントとなりましたが、今週を先週終値から1.83%高い、100,215.95ポイントで取引を終了しました。

 カパルチャルシュ(グランドバザール)で取引されている24金地金の1g当たりの販売価格は、今週、0.90%上昇して279.70TLで、共和国金貨の販売価格は0.92%上昇して1,863.00TLとなりました。先週は451.00TLであった4分の1共和国金貨は、今週455.00TLリラとなりました。

 今週、0.40%価値失ったドルは1ドル=5.7660TLに、ユーロは0.79%価値を失って1ユーロ=6.4000TLとなりました。

 今週、投資信託は0.45%、個人年金ファンドは1.94%価値が上昇しました。分野別で最も上昇率が高かったのは、3.03%上昇した株式投信でした。

 

 

 今日3つ目に紹介する記事は、指標国債の金利に関する記事で、これも今日付のAAの記事です。

 見出しは「国債金利は13.19%水準に低下した」です。

 指標国債の利回りが13.19%となり、201836日以降現在までで最も低い水準となりました。

 昨日、国債市場では、指標国債の利回りがトルコ中央銀行(TCMB)の金利引下げ後に低下に転じ、13.68%から13.27%に低下しました。そして、取引を13.34%で終了しました。

 指標国債は、昨日の低下傾向を今日も引き継ぎ、13.19%まで低下しました。10年物国債の利回りも13.33%まで低下しました。

 アナリストたちは、低下した地政学的リスクと中央銀行の12月の金融債策委員会でも金利引下げが行われるとの期待によって、国債金利も低下が継続するものと予測しています。

 

 ここからは一言解説です。シリア問題が大きく動き、トルコが孤立しないですむ可能性が高まったという意味で、「トルコの地政学的リスクが大きく低下した」と言えると思います。が、これまで指摘しましたように、いまもまだ作戦中断期間であり、本当に「作戦中止」となるのか、そして、トルコ軍とロシア軍警察の警備が継続され、テロの危険が大きく下がった状態が継続するのかは、まだ不明です。

 地政学的リスクは大きく低下したものとしても、肝心の「トルコ経済自体のリスク」がどこまで低下しているのかは、まだ不明です。マクロ経済指標は、インフレ率、貿易収支、国際収支では明確な改善が見られますが、成長率、工業採算指数、とりわけ失業率では改善が見られません。そして、改善していたインフレ率も、ベースメント効果が切れること、公共料金などの値上げの値上げに加え、新しい税金の導入も検討されているなど、これまでのように一本調子で低下していくことには疑問が生じる動向もあります。財政改善の観点からは、公共料金の値上げや、新しい税金の導入は良いことですが、短期的には経済回復の足を引っ張ることになります。

 なお、「金利引下げ、経済回復」と叫んでいるときに、インフレ率と生産コストの上昇に直結するような公共料金の値上げと新税の創設を行うのかを考えると、平和の泉作戦のコストについては全く報道されていませんが、シリア国民軍(SMO)への経費負担を含めて、かなり大きな額になった可能性があります。

 

 

 トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
社債投資まとめ

 いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
株初心者向けIPO初値予想

 今日はトルコ関係の書籍を紹介します。やはり歴史の理解が大切です。
ちょっと厚いのですが、お勧めの1冊です。

この本もお勧めです。














 






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Last updated  2019.10.26 21:50:33
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