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2024.05.20
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カテゴリ:社会問題

 今日(519)は、前回(5月5日)以降の動きを紹介します。この2週間は“激動(?)の2週間”となりました。なお、今日は「アタテュルク(大統領)追悼及び青年・スポーツの日」でした。興味がある方は、5年以上前になると思いますが、それまでに何回か紹介しましたので、過去のブログを御参照ください。

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 前回、「エルドーアン大統領とCHP党首の会談は8年振りとのことです。何が話されたかは、現時点では詳しく紹介されていません。このこと自体を問題にする(=密室政治)批判がありますが、事実、重大な問題をはらんでいる可能性があります。」と紹介しましたが、その後、オゼルCHP党首とバフチェリMHP党首会談、そして、僅か10日後で2回目のエルドーアン大統領とバフチェリMHP党首の会談が行われました。この2つの会談でも何が話されたのかは不明ですが、冒頭でも紹介しましたが、その後、“激動”が起こりました。この“激動”は、エルドーアン大統領とオゼルCHP党首の会談で打ち出された雪解け(?)ムード、つまり、“政治状況の軟化”あるいは“政治の正常化”と言われていた動きが完全に逆転し、元の木阿弥状態になったということです。そもそもエルドーアン・オゼル会談の前日、メーデーのデモ行進を徹底的に阻止したエルドーアン大統領の態度からも想像できていたとは言えますが、特に2回目のエルドーアン・バフチェリ会談後、完全に先祖返りしたように見えます。具体的には、15日にはオスマン・カヴァラ氏が行っていたゲズィ公園抗議裁判の再審請求が裁判官の全員一致で却下され、16日にはセラハッティン・デミルタシュ元HDP共同党首らHDP(DEM)関係者多数が裁かれていたコバーニ抗議行動裁判で、デミルタシュ氏に対して合計約43年間の禁固刑が科されたことをはじめ、多くの関係者に長期の禁固刑が科されました。これは、対欧米関係、特に対EU関係改善のために必要条件とされていた“欧州人権裁判所の判決の履行”=“カヴァラ氏とデミルタシュ元HDP共同党首の釈放”を拒否したことになります。ただし、完全に戦闘態勢(?)が復活したのかと言えば、必ずしもそうではなく、コバーニ裁判で有罪になっても、これまでの拘束期間を考慮して釈放された人もいれば、同16日の夜には、(1997)228日クーデター未遂事件裁判(これも完全なでっち上げに近い裁判だという批判が多くあります)で有罪となり、服役中の80歳以上の元将官複数が釈放されるなど、100%の対立を明確化しているわけではないという指摘もあります。この2つの裁判の結果に関して、いつも紹介している解説者は、「イマムオール大イスタンブル市長の関する裁判の結果も、容易に予測できることになった。イマムオール市長が次の大統領選挙の候補者になることはエルドーアン大統領によって妨害される可能性が濃厚である」と解説していました。と同時に、「エルドーアン大統領はそもそも大統領選挙に出ることは常識的には考えられないが、憲法裁判所と高等選挙委員会(YSK)を使って大統領候補になることを画策するが、いずれにしても、エルドーアン大統領がイマムオール市長と大統領選挙を戦うことはない。エルドーアン大統領が候補になる場合はイマムオール市長が候補となることを妨害し、イマムオール市長が候補になることができた場合には、エルドーアン大統領が候補になることはない。それほどイマムオール市長を恐れている」と解説していました。そして、オゼルCHP党首がイマムオール市長の裁判に関して全く議題・話題にしていないことを批判していました。

 15日と16日の2つの裁判所の判決では、エルドーアン大統領よりもバフチェリMHP党首の意向が強く反映されていると指摘されています。これ以外では、ソイル元内務大臣(バフチェリMHP党首が後ろ盾?)の右腕とも言われていたカプラン・犯罪組織首領(20日、お詫びして訂正します)裁判に関連しても変化が起こりました。ソイル元内務大臣からイェルリカヤ内務大臣に変わった後、マフィアの撲滅ための作戦が何度も行われ、しばらくは新聞・テレビを賑わせていました。これは“対ソイル作戦”、あるいは“ソイル元内務大臣の力を削ぐため”と考えられていました。その中でも極めつけの1つがカプラン()トルコ警察副長官の逮捕でした。今回は、このカプラン氏を逮捕した警察官や裁判特別証人の国外逃亡に関与したという理由で警察官の合計7人の警察官が、“第2(2013)121725日事件(FETOに属する検事と警察官が4人の現役大臣を逮捕しようとした事件。ただし、4人の大臣の不正は事実と言われており、エルドーアン大統領による反撃で“クーデター未遂事件”となったという説が有力です)”であるとの疑いで逮捕されるという事件が起こりました。バフチェリMHP党首はカプラン氏の逮捕は“第2(2013)121725日事件であり、政府・与党に対する攻撃であると強く批判しました。これ以外では、2023年の大統領選挙前の20221230日にスィナン・アテシ氏という民族主義(右翼)団体(MHPの支持母体の1)の元会長がアンカラで暗殺された事件に関連した動きもありました。MHPが関与している可能性が濃厚(殺人実行犯がMHP所億国会議員(当時)の自宅で拘束された)でしたが、起訴状ではMHPとの関係が一切言及されず、政治的背景は全くない、“単なる殺人事件”として処理されようとする状況となっています(バフチェリ党首は、政治色が完全に取り除かれた起訴状を裁判所が受け入れてことについて、「裁判所に介入することは許されない。(現状の起訴状に基づいて)直ちに裁判を始めるべし」と述べています)。さらには、30回以上の投票が行われても決着がつかなかった民事刑事最高裁判所長官選挙に立候補していた検事が、この選挙から撤退し、民事刑事最高裁判所所属検事長選挙に出て2位となりました。しかし、エルドーアン大統領はこの検事を検事長に任命しました。実はこの新検事長は、いわくつきです。ゲズィ公園抗議裁判の被告として服役中のジャン・アタライ氏が国会議員当選した後、“国会議員として活動するために釈放すべし”という判決が憲法裁判所から、しかも2回、出されましたが、釈放すべしという判決に賛成した判事に対して、テロ組織を支援しているなどを理由として逮捕状を請求した検事です。このような状況から、以前も少し紹介しましたが、エルドーアン大統領とバフチェリMHP党首の間で意見の対立が色々と生じており、しかも、エルドーアン大統領がバフチェリMHP党首に対して大幅な譲歩を迫られているのではないかという見方が濃厚になっています。なお、ジャン・アタライ氏は上で説明しました“国会議員として活動ができるようにするため、釈放せよ”という憲法裁判所判決にもかかわらず、民事刑事最高裁判所の判決に基づき、国会決議により国会議員資格が剥奪されました。最終的に民事刑事最高裁判所長官は、エルドーアン大統領が最も支持した人物ではない人が長官に当選しています。細々としたことを紹介しましたが、一言でまとめますと、「エルドーアン大統領とバフチェリMHP党首の間で権力闘争が行われ、エルドーアン大統領が大幅な譲歩を余儀なくされている。その結果、トルコの対欧米関係の改善の見通しはなくなった。つまり、331日の統一地方選挙の結果、譲歩を余儀なくされているエルドーアン大統領による“民主化の動き”の芽が摘まれた形となった。」ということになると思われます。したがって、中東、ロシア、中国からの資本流入が期待できないため、欧米からの借入に大きな期待をかけていたエルドーアン大統領は大きな障害に直面していることになります。

 この2週間におけるもう一つ重要な出来事と言えるのは、“政府による節約方針の発表とその背景、結果”と言えると思います。今日の解説が長くなっているのと、発表からあまり時間が経っていないために評価が完全に固まっていないことこら、この件は次回紹介したいと思います。


 

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​​ 今日はオリーブ・オイルを紹介します。日本への売り込みにも力を入れ始めたそうです。​​




 次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。














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Last updated  2024.05.21 09:20:41
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